Second chance at life (ページ1)

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「はぁ…」大きなため息が無意識にこぼれる。
朝から娘の学校の送迎でバッタバタ。駅に降ろして職場まで車を飛ばす。何とか8時半ギリ到着！
(私は東京にちょっと近いが、県民。車がないとちょっと不便な所に住んでいる。職場は車で20分。家庭事情や色々な事を踏まえて選んだ医療関係の事務職。)

(私はバツイチ子持ち。22歳で長女出産。24歳で長男出産。一姫二太郎とベターな幸せに恵まれたものの。旦那に恵まれなかったみたい。思い出すと心が沈むからここら辺で止めておこう。28歳で離婚して10年、今は40歳という水平線を目掛けながら進む38歳。)

「ピッ」8時20分、職場のタイムカードを切り急いで更衣室へ。アタフタしながら制服に着替えていると、後ろから

由美「Aおっはよー！今日はだいぶギリじゃん」背中をバシッと叩かれる。ちょうど片足を上げていたところでよろめく。
後ろを振り返ると由美がにこにこしながら

由美「え？大丈夫〜？軽く叩いんたつもりだったんだけど、足腰弱ってるねぇ〜笑」大笑い。

「おはよう！由美てか、叩くタイミングね！危うく転ぶとこだったよ笑」

(同僚の由美は私と同じ時期に入社した、同い年で、同じバツイチ子持ち(笑)の奇跡的な共通点を持ち合わせたことで直ぐに仲良くなり、今ではお互いの家を行き来するまでの仲になった。
ちょっとガサツなんだけど(笑)仕事はすごく丁寧で、気遣いが出来て、そういう所尊敬してる。)

自分の席に着くや否や、男性の管理職の方からいきなり呼び出し。
上司「Aさん、急で申し訳ないんだけど、明日の都内でのセミナーに参加して貰えないかな？今後の新しい医療に関しての大事な説明があるみたいなんだ。だから一緒に聞いてもらいたいんだよ。由美さんと2人で来てもらえればいいから。後、そのあと少し食事会にも顔を出してもらえると助かるんだけど、いいかな？」

(えーー！今日は金曜日で、あ〜1日頑張れば休み〜！なんて浮かれてたのに。)

でも、上司の頼みだし、古株の私たちがそれをお断りする訳には、後輩に示しが立たない。

笑顔で、「分かりました〜」と答える。

(我ながら、顔に出ないところが凄い(笑))

昼休憩になった途端
由美「てか、明日電車だよねぇ。普段乗りなれてないから疲れそうじゃない？」
「分かる〜車に慣れちゃってるから平日より疲れそう(笑)」
明日の打ち合わせと愚痴を言いながらお弁当を食べ終えた。