【wrwrd】【軍パロ】拾われた少女と軍人さん (ページ1)

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「あんたは､殴られてるのがお似合いなのよっ!!」
母親は､いつもこう言いながら私を殴る｡痛いなんて思わない｡

「お前みたいな子は必要ない!この家､いやこの世から出てけ!!」
父親は､私をいらない子なのだと言う｡
そのせいで私も自分はいらない子だと考えてしまう｡

“不登校”

たったそれだけで､私の人生は可笑しくなった｡
可笑しくさせたのは､親だけど｡

「大丈夫?またケンカしてきたの?」
なんて優しい言葉をかけてくれる人もいる。
ランだ｡ランは､親が暴力をしてくるなんて知らない。
言う事もできるけど､ランは優しい子｡
自分のせいだと思い込んでしまう｡そんなことを考えると
言い出すことはできなくなってしまった｡

今日も殴られ､罵声をあびる｡そんなことが毎日続き
私に限界がきていた｡

“この家を出ていこう”

私は､決断した｡ランと離れるのは寂しいけれど
こんな最低な生活から抜け出せる､そう思うと少し気が軽くなる｡
今は夜中の２時｡親もランも寝ている｡
ランには､手紙を書いた｡

『これで､いいのかな…｡』
そう小さく呟いても､真っ暗な空に響くだけ｡

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ランへ

急に家を出ていくことになってしまったの｡
一生戻ることはないと思う｡
こんな最低な姉でごめんね｡ランは､私のことなんて忘れて
楽しく生きていってね｡あなたの姉になれて嬉しかった｡
さようなら｡
　リンより
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