39th ページ38
部屋のインターフォンを鳴らす。
大吾がドアを開けてくれる
「丈くん早かったやん
西畑は朝の買い物があるので
恭平としばらく出てきます
ふら！恭平いくぞ！」
「嫌や！ここにおる！」
と駄々をこねてる恭平を引きずりながら
部屋から出ていく
そして俺とすれ違う瞬間
俺の耳元で小声で
「ここまで来んだから振り返らないで、
自分の気持ちに正直になってはっすんと向き合ってください
これ以上はっすんを泣かしたら、
承知しませんから。」
と言ってそのまま恭平と出て行った
俺は、リビングへと入っていく。
リビングのドアを開くと、
会いたかった愛しの人がそこにいた
彼は俺を見るなり
「丈くん！
ごめん
怪我は？怪我は大丈夫？
俺のせいで本当にすまん」
涙目の大橋が俺の元に駆け寄ってくる
俺は咄嗟に大橋を抱きしめた。
大橋に会う前は、
どんな言葉で伝えたら
俺の気持ちが伝わるか？
一人で人生の道に迷子になって
大橋を傷つけたこと詫びる言葉は何か？
など、色々考え言葉を選んでいた。
でも、実際に大橋を目の前にすると
言葉なんか出ない。
体が大橋を求め
そのまま抱きしめてしまった。
訳が分からず俺の腕の中で固まっている大橋
何か言わなきゃ・・・
でも、言葉が出ない。
そのまま強く大橋を抱きしめた。
A「あの・・・・・
丈くん・・・・・」
大橋が不安気に見上げる
「大橋ごめん」
やっと言葉が出た。
「丈くん、ちょい待て！
怪我をさせたのは悪いと思っとる
でも抱き締めるのはなしや！
丈くんとのこと諦めようと頑張っとるのに、
なにしてくれてんの？」
「今更こんなこと言う資格はないが、
俺には大橋が必要だ。
お前と一緒に道を歩きたい。
お前のいない人生なんて、
歩んでいく自信がない。」
「・・・
はぉぁぁ
ふざけるな！」
大橋がすごい剣幕で俺を突き放した
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ぐりーん(プロフ) - やまびこさん» やまびこさま、読んでいただきコメントまでもらって嬉しいです(*´꒳`*)ありがとうございます♪ (2022年2月11日 21時) (
レス) id: dd92543ad8 (このIDを非表示/違反報告)
やまびこ - とってもよかったです (2022年2月11日 14時) (レス) @page13 id: 23a3c657d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりーん | 作成日時：2022年2月7日 11時
