【RKRN】鬼才なアイツは先輩が苦手【男主】

番外篇 ｰ結果ｰ ~クリスマスパロ~ ページ45

「タカ丸さん、昨日はどうだった？」


少し眠たそうなタカ丸さんと一緒に顔を洗いに井戸へ向かう途中で質問を投げかける。


「えっとねー、何とか合格。」


ちょっと驚いたけどそりゃあ良かった。


「は組の二人ではないか、おはよう。」

「おはよー。」

「おお、は組とい組の諸君！おはよう！」

「･･･おはよう。」


まさか此処で全員集合するとは。

しかし田村君の機嫌が見てわかる通り良くない。

きっと、昨日の事だろうな･･･。


ここは空気を読んで何も聞かないのが正解。

そう思った矢先･･･


「三木ヱ門！随分機嫌が悪いな！もしかして昨日、何かあったのか？」


ですよねー。
やっぱり平君が聞くよね。


「き、昨日、伏木蔵と怪士丸の部屋だったんだが戸を開けた瞬間保健室のコーちゃんがいて･･･。
思わず叫んでしまって二人を起こし、不合格。」


ありゃま･･･。
まあ、夜中に骨格標本なんか見たらそりゃあ怖いよな･･･。

となると、この中での不合格者は田村君だけ･･･？

嫌、平君が怪しい。


大笑いしているものの、笑顔が引きつっている。


「平君はどうだったの？」


分かりやすいように肩をあげる。

「わっ、私は･･･。」

「滝夜叉丸なら伝七と左吉の部屋で失敗したよー。」


綾部君の話によるとどうやら伝七と左吉は立花先輩から仕掛けを教わったらしく、平君の予想を遥かに超えた仕掛けがあり不合格。

立花先輩だったらえげつない物を教えるんだろうなぁ。


「という事は、不合格者は滝夜叉丸と三木ヱ門だけって言うこと？」


タカ丸さん、それを言ったら駄目だよ･･･、


「「この私を不合格と言うな！！！」」


ほら、ね？


その後、平君と田村君は完璧な女装をして一瞬で町の人に「お嬢さん」と言われ、合格。

元が良いからなぁ･･･。



あ、失敗した下級生はそれぞれの委員会の先輩へ膝カックンをしたらしい。

タカ丸さんが


「伊助が膝カックンをして来たんだ！」


と、喜びながら言ってきた。

尚、タカ丸さんの相手は庄左ヱ門と伊助。


あの優秀な庄左ヱ門からどうやって贈り物を届けたのか･･･。
少し、嫌大分気になるが


「凄く大変だったけど何とかなったよー。」


と答えるだけだった。

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