【RKRN】鬼才なアイツは先輩が苦手【男主】

第二十九話 ｰ迷子ｰ ページ39

問題です。俺は今、どこにいるでしょう。


正解は･･･


「なぁ藤内、数馬。孫兵とろ組の三人はどこに行った？」

「わ、分かりません･･･。」

「待ち合わせ場所って門の前(ここ)だよな？」

「一応･･･。」


なんか会話の区切れ悪いけど正解は"門の前″でした。


まぁ、感心した。

流石迷子学年。

集合するだけなのにそれが出来ない。

別の意味で感心した。(二回目)



このまま待っていたら日が暮れる。

直感でそう思った俺はは組の二人に 少し待ってくれ と言い、四人を探しに行く。



まずは一番早く見つかるであろう孫兵を探しに行く。

孫兵が居そうな所はジュンコがいる所だ。

普段から生物委員会の手伝いでジュンコを探しているからジュンコが行きそうな場所は何となく分かる。

湿っている草むらや茂みだろう。

忍術学園の校舎の裏とかがそうだからそこへ急いで行く。


予想は当たっており、そこにジュンコを首に巻いた孫兵を発見。


「やっぱりそこにいたか、孫兵。」


俺の声に気付き、こっちを向く孫兵。


「あ、A先輩。すみません、ジュンコを探していて、見つけたらついジュンコと戯れたくて･･･。」


まぁ、見つけたから良しとしておこう。

孫兵には先に門の前で待ってくれと頼む。

きっと孫兵ならちゃんと到着してくれるだろう。


問題はろ組だ。

小松田さんに聞いてみると、外には出ていないと言っていたからまだ忍術学園にいる筈。

少々骨が折れそうだが可愛い後輩と遊ぶためだ、俺が見つけてやるんだ！



そう意気込んだけど俺、体力少ないからさっきの走りで大分疲れちゃった。

食堂で水を貰って行こう。

食堂に行く時にアイツら見つからないかなぁ･･･。

なんて、そんな幸運が事が起こる筈無いよなぁ･･･。


だけどなぁ、そんな事を思ってる奴って実はそんな事が起きちゃうんだよなぁ。

つまりこれはろ組の奴らに出会えると言う伏線的な物だよなぁ。

だけどなぁ、俺今日の朝穴に落ちていた善法寺先輩助けてしまったんだよなぁ。

つまりさぁ、俺、今、不運？

やべ、失礼な事を考えてしまった。



なんて事を考えている内に食堂に着いてしまった。

なんでだよ！出会える見たいな空気になっていたのに！


「はぁ、ついてないなぁ･･･。おばちゃーん、水ちょーだーい。」

「あいよ、おや、どうしたんだい？A君。
そんな浮かない顔をして。」


ああ、おばちゃんに心配を掛けてしまった。


「いやぁ、実は･･･、」

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