【RKRN】鬼才なアイツは先輩が苦手【男主】

第二話 ｰ鬼事ｰ ページ4

問題です。
俺は今、何をしているでしょう。


正解は・・・


｢「Aーーー！！！」｣

｢だから！なんで皆毎回毎回来るんだよ！！｣

四年生の皆と鬼ごっこしています。
もしかして、食堂に行っていると思った人いる？･･･いないか。


では何故、こうなったのか簡潔に言うと俺は委員会に入っていない。
これは学園長先生からの命令と言うか、あんまり詳しくは覚えてないんだけど･･･。

一年生の時にどの委員会に所属するか決めるだろ？
その時に俺、休んでたわけ。いや、別 にサボりとかじゃなくて普通に風邪引いちゃって、それで先生は俺が入る分の委員会を開けてくれてたんだけど、学園長先生が俺の･･･能力？よく分から無いけど、俺が持っている身体能力か何かを見極めて、それを

｢全ての委員会に使うんじゃ！｣

って言って、
俺は所属している委員会は無いけど、実はどの委員会にも所属しているって言う･･･完璧な矛盾男になりまして。

まあ、有難い事にどの委員会にも必要とされる様な人間になっちゃって、ざっくり言うと俺の取り合い的な
･･･？ 自分で言っといて何だけど、この表現恥ずかしいな･･･。

兎に角、俺はどの委員会にも必要とされ過ぎて一日に幾つもの委員会に行かないといけない･･･なんて事を二度と経験したくないから今四年生から逃げてるんだ。

普通に順番決めたら良いだけなのになぁ･･･。
あの人達頭硬いのか？


そんな事を走りながら考えていると、結構距離が開いた気がする。後ろに四年生が見当たらない。
よし、逃げ切った。
だけど･･･

「っはぁ、頭が痛てぇ。」

そう、俺は体力が余り無いんだ。
この距離だったらまだ体力は持つと思ったけど、思いの外結構全速力で走ったのか、気分も悪くなって来た。
しかも俺は口の周りにも頭巾を巻いているんだ。
苦しいったらありゃしない。

幸いにもここから厠へは遠い。あまり臭いは無いだろう。
よし、頭巾を取ろう。

そう思ったのも束の間。
向こうから鬼のような形相をした四年生が走って来た。
わぁ、鬼がひぃ ふぅ みぃ よぉ いつ むぅ・・・、
・・・むぅ？嘘だろ？四年生は五人しか俺を追いかけて来ていない…ってちょっと待ってくれ、むぅじゃない、なな やつ……っはあああ！？なんで鬼が八人もいるんだ！？

って、四年生の後ろにいる鬼･･･服が深緑色･･･ということは・・・







六年生ぃぃぃぃぃぃ！？！？！？

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