第十七話 ー発見ー ページ22
ー伊作視点ー
こんにちは。僕は善法寺伊作だよ。
いきなりなんだけど僕達六年生は何をしているでしょう。
正解は・・・
「今回の実習もあの作戦でいくぞ。」
「仙蔵、あれはいけいけどんどんに攻める事が出来ないから私は反対だぞ。」
「小平太、我儘を言うな。前回もあの作戦で完璧だっただろう?」
上の会話だけで分かるかは分からないけど、実習の下見に来ていました。今は下見が終わって帰途についている所だよ。
って、小平太ったら頬を膨らましちゃってる。
そんな小平太の頬を長次が指で押してぷしゅ〜と言う音と共に小平太の頬が萎んでいく。
そんな何時もと変わらない様子で皆で肩を揃えて歩いていると林の方から小さな喘ぎ声が聞こえてきた。
皆も不審に思い気配を消して声が聞こえた方へ足を早める、そこで見た光景に僕達はあんぐりだった。
なんと、尾浜がAの唇へ接吻をしているでは無いか。周りには他の五年生。
Aが襲われているにも関わらず彼らは怪しげな笑みを浮かべている。
その様子から察するに彼らもAに"何かをする予定″そういう事だろうね。
«ひとまずこれを見てみるぞ。»
文次郎が矢羽で言ってくる。
僕は承諾の意を込めて頷く、他もそうだった。
❋
恐らく竹谷で最後なんだろう、竹谷がAの頬へ唇を落とすとAはなだれ込む様に竹谷の胸へ頭を預けた。
«行くぞ。»
文次郎の声が合図となり、僕達は一斉に五年生の方へ行く。
「随分と楽しそうな事をしていたなぁ?」
「「五年生。」」
きっと、今の僕達六年生の顔は後輩達が知っている様な顔では無いだろう。
スヤスヤと可愛らしい寝息を立てて寝ているAを優しい顔で見ていた五年生は僕らを見た瞬間、青い顔になっていった。
と、思ったけど僕の予想は外れ、睨みつけるような顔で見てきた。
「ほう、お前らも私達をそんな顔で見れる程強くなったんだな。」
仙蔵が挑発する様に五年生へ話しかける。
「それにしては身体が震えているぞ?」
そう、顔には出さないだけで五年生は僕達に怯えている様子だった。
その証拠に肩が小刻みに震えている。
「何故、そんな事をした。」
留三郎が冷淡に五年生へ問う。
「ぼっ・・・、僕が最初にし始めたんです。なので説教は、僕だけにして下さい!」
「流石五年い組学級委員長の尾浜勘右衛門。責任感が強い、とでも言っておこうか。」
「と、言うことは・・・?」
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氷室アオイ(プロフ) - しゅるさん» コメントありがとうございます!!私では絶対思いつかない、面白そうな内容をありがとうございます!今の話が一段落ついたら書かせて頂きます!リクエストありがとうございます! (2021年12月3日 17時) (レス) id: 1a5681ae5a (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 今晩は!いつも楽しく拝見しています!リクエストです!六年生と主くんがイチャチャしているのを五年生に見せつけてください!無理のない程度で更新頑張ってください! (2021年12月1日 21時) (レス) @page35 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
氷室アオイ(プロフ) - うちゅうじんもどきさん» コメントありがとうございます!!うちゅうじんもどきさんの小説、面白くてよく読ませて頂いてます!リクエストありがとうございます!直ぐには書けないかも知れませんが近いうちに書こうと思っています!うちゅうじんもどきさんも更新頑張ってください!! (2021年11月29日 18時) (レス) id: 1a5681ae5a (このIDを非表示/違反報告)
うちゅうじんもどき(プロフ) - コメント失礼します!リクエストで是非三年生とのイチャイチャを書いてほしいです…!!この小説大好きでいつもニヤニヤしながら読ませて頂いてます!更新頑張ってください!! (2021年11月29日 0時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
氷室アオイ(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添えるように頑張ります!おっ、応援?恐れ入ります、、、。 (2021年9月6日 8時) (レス) id: 1a5681ae5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷室アオイ | 作成日時:2021年9月4日 2時