【RKRN】鬼才なアイツは先輩が苦手【男主】

第十話 ｰ過去ｰ ページ13

ｰ注意ｰ
夢主の過去編です。過激な暴力はありませんがいじめの表現はあります。受け付けれない方はブラウザバックを推奨します。
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「A、俺達にAの事を教えてくれ。」

尾浜先輩が静かに言った。
俺は正直迷ったが、この人達に言ったら何か変わるような気がする。

「先輩･･･、信じて良いですか･･･？僕を、変えてくれますか･･･？」

正直、自分も何を変えて欲しいのか分からなかった。だけど先輩達は優しい顔で

「「勿論。期待に応えるよ。」」


先輩達を信じた俺はそれからポツポツと話していった。




「僕って髪の色とか目の色可笑しいでしょう？
更に鼻も異様に良いからか一部の同学年と先輩にオモチャにされていたんですよ。

例えば、忍なんだからそんな派手な色だとすぐ居場所が分かるぞと言って黒色の染料をぶっかけられたり、目の色が赤いからって妖怪扱いされたり無視されたり虚言を吐かれたり。
酷い時には手裏剣を目に刺したら手裏剣の素材である鉄板が目に広がって目の色が黒くなるだろう、だなんて訳の分からない事を述べて目に向かって手裏剣を投げてきたりもしてきました。」


「酷い･･･。」

不破先輩が目を見開いてポツンと言った。


「鼻が良いからと言ってわざと手裏剣を探させられたりもしました。しかも厠の中に手裏剣を入れて取ってこいと言われたりも日常茶飯事でした。他にも頭巾を切られて鼻を覆え無くしたり等。」



「そんな事されて悔しく無かったのか？」

鉢屋先輩が聞いてくる。

「悔しかったに決まってるじゃ無いですか！だけど、だけどアイツらは･･･！」

目に涙が溜まっていくのが分かった。

「先生に言ったら徒では済まないからな、なんて言って脅して来たんです。一回先生に今までの事を伝えようとしたらアイツらに連れてかれ気が済むまで殴られ蹴られ、池に落とされたんです。
僕は夜に先生の部屋に行こうとしたら先生の部屋の前に仕掛け罠があるのに気付かず穴に落ちたり石が落ちてきたり等で僕も抵抗するのを辞めました。

それらが一年生の後半から三年生の前半まで続きました。」


「と、言う事は･･･。」

久々知先輩は察した様だ。

「はい、先輩のご察し通りアイツらは僕で遊ぶのに夢中で授業に追いつけなくて辞めました、」

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