第六十三話 ｰ感知ｰ ~忍術学園全員出動！パロ~ ページ33
そして数日後、天才と呼ばれ、周りから期待されていたAは見事に裏切った。
否、良い意味でな。
座学、実技限らず試験では全て満点。
たまたまAが手裏剣を投げるのを見かけたが、投げる角度、体の動かし方、全て完璧で百発百中で当てる。
「(おいおい、一年でこれかよ･･･。これは将来有望だな)」
最初は変な奴だと思った。銀髪で赤目、身長は周りの一年に埋もれる程に小さい。そして委員会に無所属。
目立つ条件は全て揃っているにも関わらず、あんな成績を収められたら実力を認める他にない。
そして、鬼才が彼奴の代名詞となった。
私がAへ抱く気持ちに気付いたのは三年生の時。
「A！彼女がユリコでこっちはさち子、まだまだ沢山あるんだぞ！」
「あははっ、何それー」
普段笑顔の少ないAが笑っている･･･。
ズキッ
心が締め付けられるような感覚に襲われた。
(何だ･･･、これ･･･。)
また別の日。
「あれ、鬼才のAが落ちるなんて珍しいじゃん」
「綾部･･･君･･･」
「ほら、僕の手を取りなよ。足、捻ってるし」
「！･･･ありがとう」
そう言い、照れながらも柔らかな笑みを浮かべるA。
私に見せた事のない顔
ズキッ
まただ･･･。
気が付くと私は、常に頭にAの事があった。
授業中も、入浴中も、眠りにつく前も。
「(･･･ッA！A！A！！)」
精通は、Aの事を想って経験した。
「はぁ･･･。最低だな、私･･･。後輩でするとか･･･」
「･･･私、Aが好きなんだ･･･。後輩としてでは無く、恋愛的な意味で」
そう気付くと毎日が楽しかった。
Aを見かける度、すれ違う度に胸が弾むようになったり、あまり機会は無かったが、話す時には耳が紅くなっていないか気になったり。
だが、辛い時もあった。
恐らく、Aの事を好きなのは私だけでは無い。雷蔵も、八左ヱ門も、い組の二人以外にも先輩とか後輩も。
普段の言動を見ると察しがつく。
Aの不器用だが優しい所、自分の実力を過大評価しない所、最後までやり続ける所、そして、たまに見せる可愛い顔。魅力は山ほどある。
だから、Aの過去を聞いた時は自分を殴りたくなった。
私がAの事を1番好いてる･･･、分かっているつもりだったのに何一つ守れてなかった。
本当に、分かっている"つもり″だったのた。
ああ、まただ。私はまた愛する人を守れなかった。
第六十四話 ｰ出発ｰ ~忍術学園全員出動！パロ~→←第六十二話 ｰ天才ｰ ~忍術学園全員出動！パロ~
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あい(プロフ) - ありがとございます🥺 (2022年3月20日 20時) (
レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
氷室アオイ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！体調までお気遣い頂き本当にありがとうございます…！！あいさんも、三寒四温の時期ですのでお体を大切にお過ごし下さい☺️ (2022年3月20日 20時) (レス) id: 1a5681ae5a (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 全員出動楽しみです！！ リクエストこちらこそ忙しいのにありがとございます🥺 ゆっくりで良いので体を大事にして下さいね､､風邪引かないように気をつけてください (2022年3月20日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
氷室アオイ(プロフ) - あいさん» コメント、リクエストありがとうございます！リクエスト無理を言ってしまい申し訳ありません… 忍術学園全員出動！ですよね？ご期待に応えれる様なお話は書けないかもしれませんが頑張ります！今の内容が終わったら即書かせて頂きます！ (2022年3月20日 20時) (レス) id: 1a5681ae5a (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あ！！ ありがとございます 泣きそうですwww また続き描きますねwww えっとリクエストなんですけど映画を書いて欲しいです！！ 喜三太救出とオオマガトキの話です (2022年3月20日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷室アオイ | 作成日時：2022年1月17日 20時
