330.正門side ページ30
330.
《正門side》
あの日からAにもう一度会おうと連絡してるけど、
本当なのか避けられてるのかわからないけどずっと断られていて…
おととい めずらしくAからメールが来た。…"10日の夜、会えませんか？"…って。
仕事で遅くなるけど会えるってすぐに返事をした
−11月10日−
仕事が終わって、"今から行く"ってメールしてから今日の仕事先からマンションに向かって...
マンションに着いて、インターホンを押して、出てきたAはなんかちょっと痩せてるし顔色も悪い気がして…でもニコッと俺の大好きな顔して笑って…
A｢来てもらってごめんね｣
正門｢ううん。今日は上がらせてくれる？｣
A｢…うん｣
先に中に入って行くAのあとについていって部屋に入ると…
正門｢…えっ…｣
家具が何もなくてダンボールがいくつも置いてあって…
A｢ごめんね、何もないけど適当にどこでもいいから座ってくれる？｣
正門｢これどういうこと？」
A｢引っ越すからぜんぶ処分しちゃった(笑)｣
正門｢えっ…どこに引っ越すん？｣
A｢それは言えない(笑)｣
正門｢…新しい家には彼氏と住むん？｣
A｢…ううん。そのうち一緒に住むつもりだけど、仕事のこともあるししばらくは彼と今のまま遠距離なんやよね｣
正門｢そうなんや。彼氏 どこの人？｣
A｢めっちゃ聞いてくるね(笑)でも言わないよ(笑)｣
正門｢だいたいわかったからええよ(笑)しばらくはまだ大阪にはいるってことやろ？｣
A｢…えっ…なんでわかったの？｣
正門｢話の流れでだいたいわかるって(笑)｣
A｢…知られたくなかったのに…正門くんの聞き方がズルい…｣
正門｢えっなんで俺のせいなん？｣
A｢正門くんが悪い(笑)｣
イタズラに笑うAがかわいくて頭をポンポンとしたら…Aは困った顔して俺の手を掴んで何も言わずに自分の頭から離して…
A｢…鍵…返して｣
正門｢まって。いつ引っ越しするかだけ教えて｣
A｢…明日。だからどうしても今日鍵を返してもらいたいの｣
…A…もう俺と会うの今日で最後にするつもりなんや…
正門｢…今日はなんで俺を中に入れてくれたん？2人っきりになりたかったん？｣
A｢違う…この前みたいに誰か通りかかるとダメだから…｣
俯いたAに俺から1歩近づいて抱きしめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「正門良規」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2021年12月11日 17時
