72.大橋和也side ページ23
72.
《大橋side》
今日こそ俺はAに告白しようと思ってる。
だからいつもよりちょっと高いお酒は買ってきたし、
一応、着替えも持ってきた(笑)
深く長く息を吐いてインターホンを押したらすぐにドアが開いて...
｢和也、待ってたよ。おなかすいた〜｣って言いながらAがニコッと笑うこの瞬間がめっちゃ好き。めっちゃ疲れてたり嫌なことがあっても全部すぐにどこかにいって俺も笑顔になれる(笑)
Aが作ってくれたごはんを食べたあと、2人で後片付けして...
ソファに座って、｢今日もお疲れ〜｣ってお酒をいれたグラスとグラスをコツンと当てた
A｢えっ、このお酒おいしい！いつものと違うよね？｣
大橋｢わかった？今日はいつもよりちょっと高いの買ってきた。笑」
A｢そうなんだ。...来月、私もこれ買ってこようかな｣
大橋｢来月、なにかあるん？｣
A｢...8月、誕生日って言ってたよね？｣
大橋｢えっ、俺？...うん。9日やけど...。もしかしてお祝いしてくれるん？｣
A｢...当日は無理だろうから別日にでも私も何かお祝いしたいなぁって思って。...あっ、何か欲しいものある？｣
...ヤバい。めっちゃ嬉しい。...これって今、告白したら絶対いい返事もらえる流れやんな...
大橋｢欲しいものはないけど...Aにお願いがある｣
A｢...なに？｣
大橋｢...俺の彼女になって誕生日のお祝いをしてほしい｣
A｢...えっ｣
大橋｢A、俺の彼女になってくれへん？｣
A｢...嬉しい。...でも...｣
...あれっ...俺、振られるんかな...
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作者名：音香-otoka-
| 作成日時：2024年1月23日 16時
