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「ゴフッ!!」








「Aちゃん!!!」






「ゴホッ ガハッ!! ガッ!」





私は血を吐き出した。
多分長時間使用した呪歌の影響であろう。
血を吐き出し、倒れそうになるが何とか保ちそのまま走る。
何とかして任務の担当の人が来るまで…保たないといけない。





ずっと走っていると、次第に行き止まりへと着いてしまった。



「っあ、」



「ゲヘッ…」



気持ちの悪い笑みを浮かべた呪霊に嫌気が差し、私は自分の体の事を無視して累眼を使おうとした。
だが、上手く体が動かず呪霊に何度も殴られて飛ばされてしまう。



「ガハッ!!」



壁に打ち付けられ、何とか起き上がろうとすると呪霊がこちらの頭をつかみ壁に押し付ける。




「ぅぐっ、ぁぁぁぁぁあ"ああああ"あ"あ"!!!」





「Aちゃん!!!」




楓葉ちゃんが涙ぐんでこちらを見ている。
私が暫く動けずにいると、呪霊は標的を楓葉ちゃんに向け、楓葉ちゃんを襲おうとする。
呪霊が楓葉ちゃんを殴ろうとしている所を見て、助けなきゃと急に体が動き彼女を庇った。




「っい"!!」




思わずそんな声が出る。






「……ちゃん!……ゃん!」





真上から楓葉ちゃんの声が薄らとどんどん聞こえなくなっていくそのまま私は意識を無くした。




楓葉は意識の失ったAの名前を叫んだ。もちろん返事はない。気持ちの悪い呪霊と言われるものが段々と近付いてくる。
恐怖が次第に強くなる中、彼女の心にはどうしてもAを助けなければいけない。という気持ちがあった。
彼女は、Aの傷口に手を当て彼女に呪霊が見える仲間だと言われた時を思い出す。彼女は自分の中にある呪力と言うものを感知していた。自身の中にある呪力を思うがままに手に集中させて願った。


「(お願い…!!Aちゃんを助けて!!)」


刹那、彼女の手の周りが光を纏い見るうちに傷口が塞がった。驚きを隠せなかった呪霊は飛び上がり、警戒を初めすぐ2人を喰おうとまた此方へ向かってくる。
楓葉は何も出来ない。自分が先程出したあの力は何なのか、自分はなぜあの様な力を使えたのか。
段々と近付いてくる呪霊。声も出ず、動けない。ただ冷汗をかいて息が荒くなるだけ。


「(喰われる!!!)」


そう目を瞑った瞬間、先程まで意識が無かったはずの彼女の声が聞こえた。


「楓葉ちゃん…私に捕まってて。死ぬよ。」

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設定タグ:呪術廻戦 , 呪術廻戦0 , 五条悟、乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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- 乙骨くん落ちがいいです…! (2022年9月11日 11時) (レス) @page40 id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟オチで希望します。お願いします。 (2022年6月5日 10時) (レス) @page11 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カルミア(プロフ) - プスメラウィッチさん» 暖かな応援ありがとうございます。五条先生落ちの件ですが、まだ決定的に五条先生落ちにする事が出来ません…投票の形で私は決めたいと思いますのでその際はよろしくお願いします。 (2022年6月5日 0時) (レス) @page21 id: 6012745a6d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - カルミアさん、この小説は初めまして、できれば五条悟オチでお願い出来ますか?更新頑張ってください。応援しています。 (2022年6月4日 17時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
kei 328 - 更新がんばれ!ファイト! (2022年3月21日 21時) (レス) id: 8861eabc9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カルミア | 作成日時:2022年2月6日 1時

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