9話 ページ12
『生きてていいって、自信が欲しいんだ。』
乙骨は言った。
「じゃぁ、祓え。」
真希の言葉に乙骨は目を見開いた。
「呪いを祓って祓って祓いまくれ!!自信も他人もその後からついてくんだよ!!」
「
そう言うと、真希は倒れてしまった。
「真希ちゃん!!…反転術式が、使えたら…っ、憂太くん、迷ってちゃ今のままだよ。変われない。今の自分のまんま、何も出来ない。」
乙骨は真希とAの言葉を聞くと無心で何かを決意したようにネックレスを壊し、指輪を自身の左手薬指にはめた。
Aは、真希を抱え乙骨を見ていた。だが、Aにはその時の乙骨が怖く見えた。
乙骨は、光の宿っていない“漆黒の目”をしていた。
「里香ちゃん」
『なぁに?』
「力を貸して」
乙骨が言うと、里香が出てきて呪いから脱出する。
里香が呪いを攻撃している隙にAと乙骨達は避難していた。
一方その頃、帳の外では五条が待っていた。
「凄まじいね。これが特級過呪怨霊祈本里香の全容か、女は怖いねぇ。」
五条はククク…と笑みを浮かべて言った。
Aは真希を乙骨に託し、変わりに子供たちを抱えて帳の外へと向かっていた。
あまり力持ちでは無いAは早くもへばってしまいそうだったが、乙骨の言葉を聞いているうちに、自分も諦めてはいけないと歩いた。
そして帳から出た途端、崩れ落ちた。
「おかえり、頑張ったね。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「問題ないってさ真希も、子供も。」
五条達は病院に居た。
Aは疲れており、何処でも寝てしまう体質の人だった為寝ていた。
そんなAを五条は抱えており、乙骨は指輪を見ながら座っていた。
「よかった…」
「何かスッキリしない顔だね。」
「……初めて自分から里香ちゃんを呼びました。」
五条は「そっか、一歩前進だね。」と言うと、乙骨が、「少し思い出したんです。」と話を続けた。
【 約束だよ。大人になったら里香と憂太は結婚するの。】
【 いいよ 】
【 じゃぁぼくらは、ずーっとずーっといっしょだね 】
「里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて」
「“僕が”、“里香ちゃん”に呪いをかけたのかもしれません」
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? - 乙骨くん落ちがいいです…! (2022年9月11日 11時) (レス) @page40 id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 五条悟オチで希望します。お願いします。 (2022年6月5日 10時) (レス) @page11 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カルミア(プロフ) - プスメラウィッチさん» 暖かな応援ありがとうございます。五条先生落ちの件ですが、まだ決定的に五条先生落ちにする事が出来ません…投票の形で私は決めたいと思いますのでその際はよろしくお願いします。 (2022年6月5日 0時) (レス) @page21 id: 6012745a6d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - カルミアさん、この小説は初めまして、できれば五条悟オチでお願い出来ますか?更新頑張ってください。応援しています。 (2022年6月4日 17時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
kei 328 - 更新がんばれ!ファイト! (2022年3月21日 21時) (レス) id: 8861eabc9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルミア | 作成日時:2022年2月6日 1時