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『っあー、うん、分かった…放課後許可が取れれば家庭科室で作ろっか…』

そう言うと赤根はニッコリと微笑んだ。

さっきの泣きそうな表情はどこに消えたんだろう。


「ありがとうっ!えへへ、もう許可は取ってるんだあ!」

ほら、と鍵を見せられる。家庭科の先生が今日は使わないから。と渡してくれたらしい

絶対呪う。

『じゃあまた放課後ね!』

取り敢えず笑顔を作って友達の元へ戻った。

「どうしたの?赤根超ご機嫌じゃん」

『放課後一緒にクッキー作ってくれって…』

皆が私に哀れみの目を向けた。

「あちゃー、A器用だから目付けられたか」

『アピールの為に私を使わないで欲しいんだけど…』

ため息を付きながらそう言うと、肩を叩かれる。

「A、クッキーちょーだいね」

『貰う気満々じゃん』





…まあ、お菓子作りは好きだしいいけど









____放課後




『……遅すぎ、頼んだのどっちだと思ってんの』

一緒に行こうと言ったけど、少し用事があるから先に行ってて!と鍵と材料が入った袋をを渡された為、仕方なく一人で準備をしている。

ため息をついていると赤根が入ってきた。しかもこの学校の顔とも言えるであろう人を連れて。


「ユキちゃん…!遅れてごめんっ…」

『後ろの先輩、どうしたの?』


「えと、及川徹先輩、だよ」

いや名前を聞きたかったわけじゃないんだけど。


恐らく部活の途中であろう人を連れてきたらしい。それっぽい服を着ている。



てか部活中の人をお菓子作りに連れてきてどうするんだろ



…まあいいや。

『よし、じゃあ始めよっか』

そう言って作り始めようとすると、いきなり赤根がこっちに来た。

「っちょ!え、Aちゃんはお料理出来ないんでしょ?」

『…は?』

「は?って…酷い。朝いきなり茉白の席に来て、徹先輩達に渡したいからクッキー作れって言ってたじゃん…」

…何言ってるんだろう。

『そんなこと言ってないよ?』

「嘘つきっ…!茉白が前にクッキー作ってユキちゃんが好きな男の子にあげたから嫉妬したんでしょ…?」



…矛盾してない?なんで私好きな男の子にクッキー渡されて嫉妬したのにそのクッキー作らせてこの先輩に渡さなきゃいけないの。


『好きな人いないしクッキー作らせようとも思ってないけど?しかも及川先輩とも話したことないし勝手に捏造しないで。用がないなら帰るよ』

「っ…なんで?!」

▼→←甘すぎるショートケーキ



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あまね(プロフ) - 完結 (8月5日 7時) (レス) @page29 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - 自分お菓子作りまぁまぁ好きなんですけどこの物語意味とか知らないケーキもあったとってもおもしろくて興味深かったです!私も応援しています!続き楽しみにしてますね!♪ (2021年10月29日 18時) (レス) @page29 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
奏斗 - 私はお菓子好きなので今回の話は見ていてとても興味深かったです!出来れば続きが読みたいです…。よろしくお願いします! (2021年9月3日 16時) (レス) id: 67b46556b4 (このIDを非表示/違反報告)
しう(プロフ) - 初コメ失礼します!私はお菓子作りさえできない人間なので、お菓子に沿って話の展開を広げて、簡潔にした作り方等も書いてあって本当にすごいと思います、!お菓子の説明がとってもわかりやすかったです!頑張ってください、一読者として応援しています。 (2020年11月29日 16時) (レス) id: cfe68d15df (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2020年11月8日 19時) (レス) id: 8a7515a9b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:Http://  
作成日時:2019年11月25日 20時

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