家事代行サービスです。【tn】 (ページ12)

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Aside

もぐもぐ

あれから1度も喋ってはいない。
彼はこちらを見ているが
目が合うとすぐそらされてしまう。

(ごめんなさい、ごめんなさい)

ｶﾞﾀｯ

雰囲気に耐えきれなくなり立ち上がる。
彼はこちらを見た。

『もう行ってくる。』

tn｢ぇあ、いっ、てらっしゃい｣

朝食のシャケを掴んだまま
小さく口を開けた彼は
なんだか気まずそうで。

ｶﾞﾁｬﾘ

足早に家を出た。

～～～

『おはようございます』

｢｢｢おはようございますー｣｣｣

明るい声が部署に響く。

kn｢おはよう、｣

『あ、シッマ。おはよ。』

kn｢今日後輩が来るんやで｣

『え、そうなん？』

kn｢そっか、お前昨日来てへんもんな、
体調大丈夫か？｣

『あ、ごめんね、大丈夫だよ。』

彼は優しい。
顔もイケメンだからモテるはずだ。

……。

てか、後輩が来るって伝えられてたのか。

たった一日だけでも少し遅れを感じてしまう。
私がいなければダメ、という訳では無いが
迷惑をかけた気分で申し訳ない。

bt｢はーい、朝礼を始めるぞー｣

｢｢『はい』｣｣

bt｢それでは始めます。ｰｰｰｰ｣

部長がいつものように話し出す。
みんなはメモをとって聞いていた。

bt｢あ、ところで、今日後輩がやってきた。
それでは紹介する。しょっぴ、いいぞ｣

しょっ、ぴ？

syp｢あ、はい。｣

眠そうな目に綺麗なくりくりの茶色の髪。
どこか気だるそうな声。これは、

syp｢どうも、しょっぴっす。
今日からお世話になります。｣

ﾍﾟｺｯ

『しょっぴ、くん……？』

高校の時の後輩でした。