４４ ページ46
リヴァイの顔が寂しそうに見えるのは、気のせいだろうか？
おふざけでもからかいでもなく、まじめな話だということはリヴァイの目を見ればわかる。
「――――私には、何も要りませんので」
家族も友人も、仲間も何もかも
そんなものを必要としたことがないのが事実だ
リヴァイの隣にいれれば、リヴァイのためにこの身を賭せるのなら、他には何も要らない
「お前は俺の、俺たちの大切な部下だ、そして仲間だ」
俺たちの、というのはAの入団頃から知っているエルヴィンとハンジも含まれているのだろう
「全員がお前を信用している、信頼している、死んでほしくないと思っている」
そこまで言って、リヴァイは足を止めた。
「頭に入れておけ」
「兵長……私は……」
「阿呆か、今日は名前で呼べと言っただろうが」
またげんこつが……、と思いきやそんなことはなく、頬にキスが落とされた。
「お前、この間俺を起こす前にこうやっただろう」
あれは
「どういう意味だ？」
「……起きていたんですか」
Aは壁外調査に行く日の朝のことを思い出す。
いつものように眠っている―と思っていた―リヴァイの頭を撫で、そしてキスをした。
「どう、という意味はありません…、ただ、そうしたくなったからそうしました」
これといった深い意味はない
本心のままに告げると、リヴァイは大きなため息をついた
「……もうするな、したいと思っても誰にもするな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淡花 - とっても面白いです。私、この物語大っっ好きで何度も読んでます‼️ (7月14日 22時) (
レス) @page4 id: e201eaadad (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» 紅茶だと、この作品で大事にしているものと会わない気がして……。「苦み」がほしかったので、紅茶ではなくコーヒーにしています！！ (2020年2月14日 9時) (レス) id: 8ca919e957 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 質問です！何で紅茶じゃないんですか？ (2020年2月13日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます！！これからも更新していきますので、お時間ある際に楽しんで頂けたらと思います(●´▽`●) (2020年1月26日 1時) (レス) id: d2a0784c62 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年1月25日 23時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し | 作成日時：2020年1月24日 14時
