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「飲め」
「は、はぁ…。 いただきます」
素直に応じる。
が、コーヒーを口に含んだAの顔が少し歪む。
「ブラックは苦手か」
「……あまり、得意ではないです」
「ふっ、子供だな」
ここ5年共に過ごしてきたが、Aがブラックが苦手なことを今初めて知った。
「お前は俺たちの好みを熟知しているのに、なぜ俺はお前の好みを知らない」
好みだけじゃない
仕事をしているところも、訓練をしているところも、何かを食べているところも、まともに見たことがない。
何も知らない。
何故Aは戦うのか、何故Aはここにいるのか、居続けるのか
「俺はお前のことを何も知らないな」
「何故急に、そんなことを？」
Aはいたって冷静であった。
「兵長からこのような執務とは関係のない話をされるのは珍しい」
何かにあてられましたか？
そういった。
「うるせぇ、お前は今から俺の質問に答えろ」
聞きたいことは山ほどあった
でも
「ここにいて、苦ではないのか？」
それしか聞けなかった。
「それは、調査兵団に居ることでしょうか？ それとも兵長の秘書をしていることでしょうか？」
「両方だ」
「……どちらとも答えは同じですが、というか今朝にも似たようなことを返した気がしますが」
「苦であったら、今私はここに居ません。」
ここにいたいからいるのだと、自分の意志でここにいるのだと。
「ではなぜ、俺たちに心を開かない。 何故、何も言ってくれない……。」
この時の兵長の顔は酷く、苦しそうだった。
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淡花 - とっても面白いです。私、この物語大っっ好きで何度も読んでます‼️ (7月14日 22時) (
レス) @page4 id: e201eaadad (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» 紅茶だと、この作品で大事にしているものと会わない気がして……。「苦み」がほしかったので、紅茶ではなくコーヒーにしています！！ (2020年2月14日 9時) (レス) id: 8ca919e957 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 質問です！何で紅茶じゃないんですか？ (2020年2月13日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます！！これからも更新していきますので、お時間ある際に楽しんで頂けたらと思います(●´▽`●) (2020年1月26日 1時) (レス) id: d2a0784c62 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年1月25日 23時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2020年1月24日 14時
