１２ ページ14
Aは異常だった。
身体能力、頭脳、判断力、適応能力
何においても優っていた。
「テメェ今まで何して生きてたんだよ」
「さぁ、ただ生きていただけ」
Aは一度も笑わなかった。
飯を食う時、成長した時、休みの時
何をしても素っ気なかった。
「なんで笑わない」
「笑うって何？」
Aは何も言わなかった。
自分のこと、人のこと、今までのこと
何も言わなかった。
そんな彼女が、こんなことを聞いてきた。
「貴方はなんで戦うの？」
と。
「守りたい奴らがいる、それだけだ」
「それだけ？」
「それだけだよ」
少し考えこむ素振りを見せたAは、更にこう聞いてきた。
「じゃあ、貴方を守る人はいるの？」
「…………さぁな」
俺はそれ以上何も言わなかった。
するとAは何かを決意したかのような眼をする。
「どうかしたのか」
「いや、明日のために今日は寝る。」
訓練以外で会話をするのは、それが最初で最後だった。
――――一か月後
Aは調査兵団に入団した。
「リヴァイ兵長」
「なんだ」
これからは上司と部下
改めて「兵長」と呼ばれると、妙な違和感を覚えたが、気にしないふりをしてAを見た。
「これからよろしくお願いいたします。」
そう言って、Aは静かにリヴァイに心臓を捧げるポーズを取った。
そこにはいったいどんな意味が込められているのか
名前の生きる理由、戦う理由、
何もかも、リヴァイにはわからなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「恋愛」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淡花 - とっても面白いです。私、この物語大っっ好きで何度も読んでます‼️ (7月14日 22時) (
レス) @page4 id: e201eaadad (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» 紅茶だと、この作品で大事にしているものと会わない気がして……。「苦み」がほしかったので、紅茶ではなくコーヒーにしています！！ (2020年2月14日 9時) (レス) id: 8ca919e957 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 質問です！何で紅茶じゃないんですか？ (2020年2月13日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
柏井彫刻(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます！！これからも更新していきますので、お時間ある際に楽しんで頂けたらと思います(●´▽`●) (2020年1月26日 1時) (レス) id: d2a0784c62 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年1月25日 23時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し | 作成日時：2020年1月24日 14時
