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自分と自分 ページ37

貴「しばらく1人にしてもらえませんか。」


シ「Aちゃん…」


乱「でもっ「乱太郎君」新野先生…」


新「今、彼女には考える時間が必要なようです…。私たちは退出しましょう…。」



新野先生は包帯の交換が必要な時は呼んでくださいと言ってみんなと静かに障子を閉め、出ていった。





深く息を吐く


貴「… ぁーーーー…」






あんな風に逃げ惑ってばかりで情けない…


【そんな事ないよ。みんなを傷つけるのが怖かったんだよね。】


そう…みんなを傷つけるのが…一番怖い


【そんなの言い訳だよ。弱さから目を背けてるだけ。】


…そうだね。言い訳だよね。


【ううん。この気持ちは大事だよ。それに六対一じゃあ敵わないよ。】


そうだよね…男六人とか敵うはずないよね…


【優しさなんて忍者に必要ない。相手が六人だからって諦めちゃって弱っちい。】


だね…忍者に向いてないね



肯定と否定の意見が頭の中で回る


はっきりしない意識の中でしばらく考えた



貴「頭痛い…」


薬と包帯の臭いがこもっていた

侵入者が来ないように締め切ってあるのだろう


貴「…外の空気吸いたい…」


まだまともに動かない身体を必死に起こして外へと出る


おぼつかない足元に不安を覚えながらも外のひんやりとした外気で頭を冷やす



そのまま校庭へと出て月見亭の池へと向かう





月明かりで水が反射して綺麗だった


貴「こうやってみたら…いつもの景色と何にも変わんないのにね…」


池の傍までいって覗き込む


自分の姿が映る



貴「傷だらけ…ひどい姿だな…お嫁に行けなくなったらどうしてくれんの…w」


しゃがみこんで自分の顔を見つめる




貴「お前は忍者に向いてないよ」




池の中の自分に言う

池の中の自分も自分に言ってくる




貴「はぁ…」


終始ため息が出る





貴「…こんなあたしなんて、消えてしまえばいいのに。」



















『『じゃあ死ねば?』』

冷たい浮遊感→←忍者失格



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かぷかぷちーの(プロフ) - 泡沫 ザクロさん» ありがとうございますっ!!これからも頑張りますね!! (2018年2月2日 2時) (レス) id: 7b2c614d30 (このIDを非表示/違反報告)
かぷかぷちーの(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!!第3弾制作中ですのでしばしお待ちください(´∀`*) (2018年2月2日 2時) (レス) id: 7b2c614d30 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫 ザクロ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援してます (2018年2月2日 0時) (レス) id: 818f5c4556 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます (2018年2月1日 23時) (レス) id: 2e2a663263 (このIDを非表示/違反報告)
かぷかぷちーの(プロフ) - 天然水豆腐さん» ありがとうございます!これからも気まぐれに更新頑張ります!!(*^o^*) (2018年1月19日 22時) (レス) id: 7b2c614d30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぷかぷちーの | 作成日時:2017年6月30日 20時

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