スパイ、平和に暮らしたい。 【外見至上主義】

一垓会 第3子会社 9 ページ11

……そして、私は今ヨハンと喧嘩している。
え、なんでこうなった？

『いっ…？！』

蹴りが痛い。

……でもヨハンは本気を出してない、私もだけど。
痛がってる振りをして、早く終わらせよう。

私の体が気絶したら、どっか行ってくれるはず。
目覚めた時には、第3子会社が潰れてるといいな。

ヨハン「……本気出せよ」

『もっと痛いのは無理』

喉を狙って引っ掻く。

この技は成功したようだ。

『…私だってお犬教を潰すために第3子会社にいるんだけど？』

ヨハン「……は？」

『父親が人を騙したことが気に入らないの。だから、私は第3子会社を潰すの』

ヨハンになら、明かしてもいいかな。

誰もいないし。

ヨハン「…ごめん」

え？

謝ることができたのか……？！？！

『…分かってくれたなら…良いよ！』












＿＿＿＿＿＿＿＿「やはり、棚橋Aは潜入していたスパイでしたか。」


部下「どう致しますか、会長」

結城「ヴィヴィを通じて一垓会の海外進出を図ろうとしましたが…これは良い機会です。棚橋Aはそのままにしておいて下さい。」







＿＿＿＿＿＿＿＿



……はぁ……


ぜったい、これ監視カメラあるよね？
結城のことだから、監視カメラ付けてそー……

あ、あれが監視カメラかな？

『こんばんは。結城会長。第3子会社は潰しても構いませんよね？』


……そんなことは無いはず。
これは監視カメラじゃないよね？

＿＿＿＿＿＿＿＿結城「えぇ、構いませんよ。良くわかりましたね？棚橋Aさん。」

……まさかの事が起こってしまった。

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