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北山side


「なんで・・・どうして、こうなるんだよ・・・」



藤ヶ谷のつぶやきがやけにはっきりと聞こえる




俺だってそう思うよ


なんであいつばっかり苦しい目に遭うんだよ


なんで俺はAを苦しめたんだよ


負の連鎖の始まりは、間違いなく俺だ




「俺の・・・・せいだ・・・」


「玉森?」


「俺がAさんのことも・・・赤ちゃんも、捨てたから・・・」


「ねぇ、もしかして、あなたがAちゃんの、赤ちゃんのお父さん、なの?」




おばちゃんの問いに、玉森は弱々しくこくりと頷く



「タマ・・・・お前、なんで、それ・・・」


「さっき食堂で話してたの、聞こえてた・・・」




きっと俺がケータイゲームに夢中になってる間に、玉森は何か聞いたんだろう


スマホ弄りながらだったけど、玉森が焦った顔してたのはスマホ越しに見えた



「それじゃあ、Aちゃんの子供を太輔君の子だって勘違いしてた後輩くんは、君なのね・・・?」


「そうです・・・」




ん?玉森は藤ヶ谷の子だって勘違いしてたのか?


ということは玉森が急に彼女作ったのも、それが関係してたのか?



パズルのピースがどんどん嵌っていくように、段々と状況を理解していく









「タマ、ほんとに申し訳ない」




急に藤ヶ谷が深々と頭を下げた

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年3月18日 0時

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