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玉森side
「え、大阪出張ですか!?」
目の前の背が小さめな上司に向かって、デカい声を張り上げる
「チッ。うっせぇな。朝なんだからデカい声出すな」
「すいません。大阪出張って、俺とミツ先輩の二人きりですか?」
「お前二人きりとか、キモイ言い方すんなよ。なんだよ。俺と二人じゃ嫌か?」
「嫌ではないですけど、嬉しくもないですね」
「お前来年左遷なー。今年いっぱいは頑張れ」
「あああ、すいませんすいません。つい、本音が・・・」
「お前なぁ・・・。もういいよ。明後日から出張だから、ちゃんと準備しとけよ」
大阪かぁー
たこ焼きとか食い倒れ人形とか、グリコとかあんのかなー
しかも、ガヤさんが転勤してったとこじゃん
もしかしたら、Aさん居るのかな・・・
いや、やめよ
何ヶ月経っても忘れられない
未練がましいな、俺
飽き性な俺にとって、ここまで一途に想える人はAさんが初めてだった
それくらい好きで、好きで
居なくなった今でも、隣のデスクを見て思い出に浸ってしまう
今頃ガヤさんと二人で幸せに暮らしてるだろうか
退職した理由が、本当に病気療養なのか、妊娠したからなのかは分からないけれど、元気に暮らしていて欲しい
Aさんが元気に幸せに暮らしてることが願いだ
俺が幸せにしたかったのは、一つ心残りではあるけれど_____
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作者名:たまっち | 作成日時:2020年3月18日 0時