検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:68,961 hit

109 ページ11

北山side


『えー、ずっと営業部として素晴らしい成績を残してくれた工藤だが、病気療養という形で自主退職した。この穴は大きいが、みんな今まで以上に頑張ってくれ』




『工藤さん、そんな悪いのかな?』

『でも、最近早退とか多かったしね』

『工藤さん、優しかったのにー』





朝一、課長から突然の報告


周りからは、あいつの体調を気遣う声やその人材を惜しむ声が色々と聞こえてくる




みんな知らなかったようだけど、俺は知ってた


知ってたというか、昨日知った



____________________



『玉ちゃんが私のお腹の子を自分でない他の誰かの子だと思ってる横で、仕事をするのは辛い』


『大阪で食堂やってるの!人手が足りないみたいで、猫の手も借りたいくらいだから、妊婦でも構わないって笑』


____________________




昨日の夜たまたま忘れ物を取りに行ったら、Aと藤ヶ谷が話してる内容を聞いちまった


その会話の中で出てきた"妊娠"や"妊婦"の言葉


全く意味が分からなかった


けれど、Aが妊娠していることと、子供の父親が玉森だってこと、仕事を辞めることは分かった


しかも、なんか藤ヶ谷も大阪についていくみたいな事言ってるし





玉森との子供ってことは、いつの間にそういう仲になってたのか?


玉森はAのことを好きだと思ってたけど、他の女に乗り換えたのか?


だから玉森に気付かれないように、退職すんのか?




いろいろ思考してみたけど、実際のところ何が真実なのか分からない

110→←108



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
371人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たまっち | 作成日時:2020年3月18日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。