92 ページ42
「え、待って。俺に抱き締められるの、嬉しい?」
質問に対し、こくりと頷く
「じゃあ、俺の事好き?」
「それは分からない」
「じゃあ、キスしていい?」
「それはダメ」
「なんで?」
「なんでって・・・理由は特に、」
「じゃあ、いいじゃん」
「あのねー、あんま調子にのってると____」
唇に柔らかい感触と温もりが伝わる
目を閉じる間もなかった
目の前には、最初からキスをするつもりだったのか目を閉じた顔がドアップである
恥ずかしくなって急いで目を閉じる
緊張からか息苦しくなって酸素を取り込もうとすると、生暖かい感触のものが代わりに口の中に入り込んできた
それは私のそれを絡めては、吸い付いて離れない
どちらの息遣いなのか分からないくらい、二人とも息が荒くなっていた
後頭部を固定された代わりに、彼の首に両腕を回した
激しいリップ音と共に、互いの口内を行き来する液体に、生暖かさを感じる
ようやく唇が離れると、ぎゅっと再び抱き締められる
「これ以上は、我慢するっ」
耳元で囁かれ、ゾクッとする感覚を必死に抑え込んだ
身体も離れると、右手が伸びてきて、ポンポンと頭の上で数回はねる
「じゃあね。戸締りしっかりね」
そう言うと彼は帰っていった
「どうすればいいのよ、この気持ち・・・」
未だに激しく脈打つ胸は、キスで息が切れたせいなのか、彼のことが好きなのか
どっちか分からないけど
予想では、きっと、後者だろう_____
262人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまっち(プロフ) - nanacoさん» 初めまして、たまっちです!ご感想ありがとうございますm(_ _)m初コメですごく嬉しいです!今後もぜひ、展開を楽しみに読んでいただけると幸いです(o>ω<o) (2020年2月23日 2時) (レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 初めまして(*^^*) 今日ランキングで見つけて、ここまで拝読しました(TT) 不倫ものなのにドロドロしてなくて胸が苦しくなります(;ω;) (2020年2月20日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまっち | 作成日時:2020年2月7日 22時