二番目の愛-second-

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｢おじゃましまーす」


｢どうぞー。あんま綺麗じゃないけど」


｢あーそれは知ってる」


｢おい。追い出すぞ、太輔」


｢そーやって、ムカついた時に呼び捨てすんの変わんねーな笑」




ケラケラ目の前で笑う太ちゃんを見て、懐かしい気持ちになる




｢テキトーになんか作るから、座ってていーよ」



ソファではなく、わざわざ床に座るところが、相変わらず律儀で真面目だ


宏光さんや玉ちゃんだったら、間違いなくソファに座るだろう


そんなところを想像すると、笑えてくる



｢ごめーん、太ちゃん！お皿とお箸出してちょーだい！そこのら棚に入ってるから！」


｢あ、あぁ！これでいいのか？」



いや、そのお皿どーみてもでかくない？



｢ねぇ、太ちゃんボケてる？」


｢え？これじゃない？」



やっぱり、ズレてるわ



｢太ちゃんってさ、昔からなんかどっかズレてるよね笑」


｢悪かったなぁ！自分では分かんねぇだよ」



今度はきちんとしたお皿を持ってきて渡してくれた



｢ありがとー。よく出来ましたねー太輔くん」


｢バカにしてんだろ！ったく・・・」


｢ごめんって！あ、これ、そっちに持ってってちょうだい！」



若干不貞腐れながらも、言う通りに持ってく姿がおかしい笑



｢なんかさー、こうしてると新婚さんみたーい」


｢まぁ、ちっちゃい頃は、わたちたいちゃんとけっこんするのー、なんて言ってたもんなーお前」


｢昔の話よ！」


｢今も有効ですか〜？」


｢はぁ！？何言ってんの！何年経ったと思ってんの！時効よ！」



｢ふはっ、そうだよな＿＿＿＿」






少し、寂しそうな、切なそうな顔をした、太ちゃんには気づかなかった

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