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その後は、玉ちゃんが気を利かせて、会社にそろそろ戻りますと言って、帰ってきた



「みっくんのこと、これからもよろしくお願いします」


最後にそう皐月さんに言われ、はい、なんて行儀よく答える







「Aさん・・・海行こっか」




突然そう言われ、近くの海まで歩いていく


あのカフェからはとても近くて、時間はあまりかからなかった





「俺ねー、海が好きなんだ。悲しい気持ちとか全部飲み込んでくれる気がして。だから落ち込んだ時とかはよく海に来るの」



先を歩く玉ちゃんが、落ち着いた声で話しかける



「いいよね、海。じゃあ、私の晴れない気分も、海にぜーんぶ吸い取ってもらおうかな!」



赤ちゃんのこと聞いて、落ち込んでるなんて、哀れに思われたくなくて元気を装う






「海もいいけどさ_____」



先を歩く彼は突然くるっと振り向いた




「Aさんの苦しくて悲しい気持ちは、俺がぜーんぶ飲み込んであげるよ」



そう言って、両手を左右に広げる





「玉ちゃん・・・・」




勢いよく無防備な彼の胸へ飛び込むと、堰を切ったように涙が溢れた




なんて暖かいんだろう


冷えた心に、玉ちゃんの温もりがじわじわと伝わっていく





「もうっ、くる、しいのっ、、、どう、したらっ、らくになれるっ?」



「前から言ってんじゃん。俺のとこに来なよって?俺が苦しかった分、幸せにしてあげるよ」









温もりを噛み締めるように、力強く抱き返した

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たまっち(プロフ) - nanacoさん» 初めまして、たまっちです!ご感想ありがとうございますm(_ _)m初コメですごく嬉しいです!今後もぜひ、展開を楽しみに読んでいただけると幸いです(o>ω<o) (2020年2月23日 2時) (レス) id: 94d0777d49 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 初めまして(*^^*) 今日ランキングで見つけて、ここまで拝読しました(TT) 不倫ものなのにドロドロしてなくて胸が苦しくなります(;ω;) (2020年2月20日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまっち | 作成日時:2020年2月7日 22時

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