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少女Bの後悔 ページ4

Aがおかしくなっちゃっていったのはいつからだったんだろう。
Aとは幼稚園の時からの仲で、私が幼稚園でとある子の可愛い消しゴムを取った。とかってみんなに責められてた時に助けてくれた時からだ。その後謝ってもらって終わったんだけど、あの時は変なところはなかったはず。

「あ!A!テスト終わったんだし今から駅前のクレープ食べに行こうよ!」

こうやって時々誘わないと、Aはずっと勉強してばっか。流石社畜科と言われるだけあるんだけどそんなに根詰めても何もいいことないのに…

でも今日は少し雰囲気が違う。フラフラしてる。だから抱きついてみたら案の定熱が高くて、しんどそうで、熱を測ったら微熱。

多分、Aがこんなふうになって閉まってからどんどん加速してしまったのは、弟くんが生まれてしまってからだと思う。

おば様もおじ様も少しだけで、ほんのちょっとだけでいいから弟くんに見せるその対応をAにしてあげて欲しい
じゃないと、Aが頑張ってる意味が無い

「…お願いだから死なないで」

そう言いたくなるけれど、そう言ってしまえばAはきっと不思議そうな顔をするだけで、何も意味が無い。だから私はこれからもずっと、微力でもいいからAを支えていきたい


桃「ほら、ちゃんと寝てよね!」
貴『う、うん…』

そんな時、向こうから弟くんがこっちへ走ってくるのと同時にトラックが突っ込んでくるのが分かる。
どうしよう。このままだと。と思っていたら隣にいたAが居なくなっていた。

そう、弟くんの方へいってた。

あぁ、神様ってなんでこんなにも酷いの?私が無力だったからなの?
嘲笑うかのようにAはトラックにぶつかる。

Aは死んだ。そう思った。
でも、その場に…

Aはいなくて、弟くんと私は涙を流すよりも
びっくりして顔を見合せてしまったの。

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作者名:ろろ | 作成日時:2022年11月6日 22時

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