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・lisa side・



私の隣で、瞼を閉じて私たちの曲を聴くAちゃんの姿に目を奪われた


初めて会った時から感じていた、この子が纏う張り詰めた雰囲気が、今は柔らかいものに変わっていた。それはAちゃんが気を許しているということ。それが自分たちの歌で彼女をそうさせていると思うと幸福感で胸がいっぱいになった



(そういう顔、できるんだね…)



何に対しても無頓着だったAちゃんが初めて見せてくれた年相応とした顔。それを見て私もつい微笑んでしまう。

歌はあっという間に中間まで流れついに私のパート。するとAちゃんが私の方に振り向いて、視線が合った。



音がした


水のようなものが落ちる音




LS「なん、で、泣いてるの…?」

「…え、……?」




自分が涙を流していることに気づいていない様子だった。私は訳も分からずあたふたして、咄嗟に上げた行き場のない手は宙を舞う



LS「どうしたの?なにか嫌だった?」

「違う…!違うよ、」



嫌なことがあったのか。何か不快だったのか。それとも辛い過去を思い出してしまったのか。思いつくもの全てを次々と問いていけばすぐに「誤解だよ」と返された



「知ってる曲なの」

JS「もう、びっくりさせないで」

「……好きだなぁと思って、この曲」

JS「気に入ったのなら良かったわ」



オンニ達も泣いているAちゃんに困惑していたが、悲しくて泣いているのではないと分かって安心していた。

ジスオンニがAちゃんの頭を撫でる。
今度はAちゃんが吃驚したような顔をする



JS「あ、さすがにこれは子供扱いすぎる…?」

「いや…大丈夫、です」

RS「ねぇAちゃん、抱きしめてもいい?今すごく抱きしめたい気分なの…お願いぃ〜…」

「…」


考え込むAちゃん。さすがにそれは難しいんじゃないの?と思ったが、次の瞬間。チェヨンに向かって小さく、本当に小さく両手を広げた。



RS「やった!」



それを見たチェヨンは迷わず飛びついた。飛びついたと言っても、あくまでそっと、優しく。

チェヨンに包み込まれるように抱きしめられたAちゃんを見て私もそばに寄る。涙を拭ってあげようとしたら「手、汚れるよ」と言われてしまった。



LS「こんなの、いつでも拭ってあげるよ」

「……んとに…」

LS「ん?」



何か言った要な気がするけど、聞こえなかった


「なんでもない」

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- 更新楽しみにしてます!! (5月31日 23時) (レス) @page25 id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます🥹ぼちぼち書いてるので気長に待っていてください😌 (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 真理さん» ありがとうございます!!更新がんばります^^ (2023年4月14日 22時) (レス) id: 99e7b95db2 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです!!これから主人公がどうなってくのか気になります!! 続きが読みたいです!! (2023年4月11日 23時) (レス) id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 面白いです。これ。 (2023年4月7日 20時) (レス) id: 211f054fc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年9月15日 21時

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