３年目の記念日。 *You* ページ41
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「ふぅ…」
きっちり定時に仕事が終了して家に帰る。
和くんから、今日は早めに終わると連絡が来て、
早く帰ってきてくれるって頭が理解すると
自然と足取りも軽くなる。
今日は付き合って３年目の記念日。
だから仕事終わるのが早く感じたんだ。
始まって1時間で辺りはもう夕暮れ時。
みたいな感覚。
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ｶﾞﾁｬ
「ただいま…」
…ｷﾞｭ
「わっ…」
病院にいるときは、清潔な消毒液の匂いばかりが
私のまわりを纏ってた。
家に入るなり、鼻を擽るのは
大好きな人の匂い。
そう、彼の匂い。
だいすきなこの香り。
ふわっと鼻に染みついては
安心感を覚える。
和「…おかえり。」
彼はテレビで見掛けるような
アイドルスマイルじゃなくて
私だけに向けてくれる優しい笑顔で
出迎えてくれた。
「ただいま。私より早かったんだ。」
和「そうそう。ちょうどさっき帰ってきたばっかり。」
「そかそか。」
和「ちゅーしていい？」
「ん。」
chu)
chu)
不意打ちはまだ驚くけど
この程度はさすがにもう慣れた。
2人の玄関キス。
和「さーて、どうします？
お風呂かご飯か俺か。」
「最後の選択肢は無視するとして、お風呂かな。」
和「無視とかひどすぎるよね。ね。」
「んー？」
たわいも無い会話でさえも
愛おしく感じている私は
『ﾆﾉﾐﾔ ｶｽﾞﾅﾘ』という名の人が
好きすぎるからである。
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日常会話 *sideなし*→←幸せ願ってるよ。 *Ayano*
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作者名：優香 | 作成日時：2017年3月28日 22時
