ここから始まる小さな恋の物語【 稲荷崎メイン】

君を．．．【宮治】【マフィアパロ】 ページ10

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「、綺麗．．．。」








そう言われたんは初めてやった。









裏社会で生きてきて、たくさんの人を殺してる俺を綺麗だと言うから拍子抜けた。









「．．．君、銃向けられてようそんなこと言えるな。」









普通、命乞いとかするやろ。









あと、理由聞いたり。









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、自分を殺そうとしてる人を、褒めやんやろ。









「私、思ったことは何でも口に出しちゃうの。気を悪くしたのなら、ごめんなさい。」









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-でも、本当に綺麗なの。-









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、変わり者。









でも、そんな君に興味持った俺も変わり者かもな。









「．．．名前、なんて言うん？」









気づけばそう聞いていた。









「A。碧海、A。」









A、。









綺麗な名前、やな。









「、A．．．。」









確認するかのようにそう声に出す。









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忘れないように。









大切な名前を口にする。









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「、予定変更。また来る。」









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「次来た時は君をここから連れ出す。」









Aはこんな汚いとこにおるべきやないねん。









多分侑(ツム)も気に入るやろ。









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背を向けて去ろうとした時に聞こえた君の声。









「貴方の名前は、何ていうの？」









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__治。宮、治。__

名前【宮侑】→←夏の日の図書室で【宮侑】

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