ここから始まる小さな恋の物語【 稲荷崎メイン】

半分ずつなんてもう無理や【宮治】 ページ6

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「俺なぁ、Aが好きやねん。」






へらりとした顔でそう告げる侑。






あぁ、やっぱりな。






薄々気づいてたわ。






だって、双子やで？







気づかんわけがない。








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今まで俺らは何でも半分っこしてきた。








２個あるおやつでも、半分に分けてきてた。







辛いことも、幸せなことも、嬉しいことも。







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でも、それももう今日で終いや。









俺もAのことが好きやから。









だから、侑。







これからは、«双子»としてではなく、好敵手(ライバル)として、争おか。







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絶対、俺(双子の片割れの俺)を好き(異性として)にさせてやる。

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