Episode fifty three ページ11
夕雨side
鏡で見る自分の顔と似た顔に見つめられる
紗「私ね…分からなかったの」
『………?』
紗「貴女が私の何を追いかけて来たのか。妹達が私に構う理由が。
私は不器用で、貴女達の姉として何かをしてきたわけじゃないのに…」
『そんなこと…ない、です』
紗「でも…最近分かったことがあるのよ」
『………?』
背中に添えられた姉さんの手が、今度は頬に
親指でそっとなぞられ、くすぐったい
紗「私_貴女が、夕雨が好き」
『……え?』
紗「妹で、私に真っ直ぐな笑顔を向けてくれる、夕雨が好きなのよ」
『…ねえ、さん……』
紗「これでも、夕雨はまだ私を追いかけてくれるのかしら?」
自虐気味に言った姉さんの頬に手を添え、距離を詰めた
そしてキスをする
紗「………!」
『っ……これが、答えです。私も、姉さんが好きです…隣にいさせてください』
紗「……ええ…もちろん」
今度は姉さんから
影が1つに重なった
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作者名:炙りチャーハン | 作成日時:2018年8月25日 2時