【不機嫌なモノノケ庵】成り代わり奉公人は最強？ (ページ4)

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一ノ怪…二ページ4

『はぁ。』

保健室の先生が
席を外したところで
ため息をついた。

ふと、保健室のポスターの後ろに
小さい紙が貼ってあるのが見えた。

『妖怪祓いスタッフ大募集…？』

誰かのイタズラだろう。
そうも思ったが、何故かひかれた。
妖怪祓いが出来るなら
こいつも祓ってもらえるのだろうか。

プルルル…

〔はい、どちら様？〕

電話でた！

『アベノさん…ですか？』

そう確認すると
落ち着ついた声で答えられた。
どうやら、遊びや冷やかしでは
無いようだ。

〔そうだけど？〕

保健室に貼ってあった求人をみたと
言えばすぐに面接に来いと言う。

いや、仕事の話じゃ無いんだけど…。
とりあえず、会ってみるか。

〔キミ、今どこにいるんだ？〕

『保健室です。』

〔それなら、保健室の扉を開けて。〕

保健室の扉を開けたら
どこへ向かえばいいのかと尋ねれば
開ければわかると言われてしまった。

保健室の扉を開けた。

ースッ

扉を開けると
そこは茶室だった。

中には金髪の青年が
携帯を片手に座っていた。
俺が先程まで話していたのは
彼なのだろう。

『……。』

俺は反射的に扉を閉めた。

「待てよ。
面接会場はここであってるぞ。」

中にいた
金髪の青年が出てきてそう言う。
そもそも、
保健室の隣って茶室だっただろうか。