【不機嫌なモノノケ庵】成り代わり奉公人は最強？ (ページ16)

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三ノ怪…一ページ16

昨日は帰って
爆睡してしまった。

『ふぁー…。』

安倍さんも今日は来ていない。
俺も休めば良かった…。

帰りのホームルーム後。

「芦屋！」

遠くから声をかけられる。
声のしたほうを見れば
二人の男子生徒が近寄ってきた。

『あぁ、えーと…？』

「俺は、サガ。
んで、こっちがフッシー。」

そう自己紹介するツンツン頭の男子生徒。
隣の栗色の髪の子は
どーも、と挨拶をする。

『サガくんとフッシーくん。』

そう呼べば君づけはしなくていいと言う。

「休んでいた間のノート
必要だろう。俺らの貸すよ。」

「字汚いのは堪忍なぁ。」

俺は、お礼をして
サガからノートを受け取った。

その後、帰る方向が同じと言うことで
一緒に帰ろうと言うことになった。

教室の扉を開けて
廊下を出ようとすると…
モノノケ庵に繋がっていた。

俺は、反射的に扉を閉めた。
サガとフッシーに
用事があると言い
教室からモノノケ庵に入る。

『いきなり教室の扉をモノノケ庵に
繋がないでくださいよ！！』

そう言ったところで
安倍さん以外の気配に気がついた。

『…て、お客さん…？』

「ありがたや、ありがたや。」

「ご依頼にこられたミツチグラ様だ。」

そう安倍さんは言う。
地蔵さまのようなその妖怪は
依頼内容を話し始めた。