４０、 ページ41
三日月sideーーーー
「来てはいけない…」
「…戻れ…」
「…愛おしい、あの子の元へ」
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三日月「…っ、ぅ…」
『！みか、づき、！』
三日月「…ぁ、…るじ、…」
…ここは、手入れ部屋か？
…新しい、本丸、
『……っ、…なんで…、…逃げなかったの…、
…どうして、…』
Aの目には涙が溜まっていた。
三日月「…主の、…ことが、忘れられなくてな、」
『じゃあ、…なんで…』
三日月「…」
…何故、
…自分でもよく、分からない。
だが、
三日月「…主が、…先に、進んでしまうのが、
…怖かった…」
…俺は、…過去に囚われたままだ。
…ずっと、
ずっと。
『…みんなを、置いてかないって、…
…置いてくわけ、…ないじゃん…』
三日月「…主、」
『…大事な、
家族だもん…、
血が繋がってなくても、
同じ、人、じゃなくても、
…家族だよ、…
立場も違うし、
役割も違う、
それくらい、とっくの前にわかってる、
それでも、
…ずっと、一緒にいたじゃん…』
主は目から大粒の涙を流していた。
三日月「…」
『…少なくとも、…私は、そう思ってたんだよ、…
三日月は、違ったの？』
…そんな訳が、ない。
三日月「…ちがう…、
違う、
俺も、
…主しか、…いない、
…主、…俺を、…
捨てないでくれ…」
分かっている。
酷いことを言っているのは、
分かっている、
…だが、
不安で、
…しょうがないんだ。
『…三日月、…
本当に、馬鹿だね』
三日月「…」
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作者名：こゆんちゃん
| 作成日時：2021年11月24日 9時
