22 ページ24
暗い夜の中で一定の波の音だけが響いた。
「…、…お母さんの話聞く?」
「…そのつもりで来たでしょ?」
パパはまた少し黙ってから、話し始めた。
「…Aが4歳くらいの時。
…俺とママでAの誕生プレゼント準備しに街のスーパー行った日だった。
…Aにちょっと早めの誕生日プレゼントを渡して、
A寝ちゃったから二人で此処に来たんだけど…
…急に変な鏡が出てきて、沢山抵抗したけど…ママはどっかに消えちゃった」
「…」
…やっぱり。
「ママは、異世界からきた人なんだよね?」
「…うん。そう。
パパが高校二年生の時、ママがNRCに入ってきた」
「…、…教えてくれて、ありがとう」
聞いた話は想像よりももっと辛いもので、パパに少し同情してしまった。
…ううん、今、ここでハッキリさせなきゃ。
「…お父さんは、
…、……。
…、…ごめん、…言葉選んでたら…話になんない」
…喉に突っかかって、うまく出てこない。
「…だから、……正直に、言ってもいい?」
「…うん」
「…お父さんは、私じゃなくてママを見てたでしょ?」
パパは少しだけ顔を固くさせた。
…やっぱり、そうなんだ。
「…ごめんねぇ。パパも正直に言えば良かった」
パパは私の頭を撫でると、また口を開き始めた。
「…正直、そういう時もあった。
Aが大きくなるたびに似てきて、身長もすっかりママより大きくなった。
…でも、AはAでしょ?
料理上手なところも、意外と抜けてるとこも、ママにはなかったところ。
…不安にさせて、ごめんねぇ」
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←21
467人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こゆんちゃん(プロフ) - アイカさん» そんなになってくださってありがとうございます…!!少しずつにはなりますが、更新再開していきます!!応援ありがとうございます!! (6月14日 17時) (レス) id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん(プロフ) - ネクロ雪だるまを食べるさん» わぁ〜!!!ありがとうございます!!!ぼちぼちですが更新再開していきます…!!応援ありがとうございます😭 (6月14日 17時) (レス) @page19 id: 56b97daa9a (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 大丈夫です、私は一生待ってます (2023年4月8日 18時) (レス) @page21 id: e5fba66b1e (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ雪だるまを食べる - 頑張ってください!! (2023年4月3日 22時) (レス) @page21 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
ネクロ雪だるまを食べる - 初コメ失礼します!!いつでも待ちますので!完全に元気になるまで僕は、ずっと応援してます!! (2023年4月3日 22時) (レス) @page21 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こゆんちゃん | 作成日時:2022年8月9日 10時