パパは私を見てくれない。【フロイド・リーチ】

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「いなくなった人を、…戻す方法？」


「うん。…賢い先人達が教えてくれた」

「A、貴女まさか…」



「…“ ユニーク魔法 ”。


私、昔から寂しくて本しか友達がいなかったから…ピッタリだよね」

私のユニーク魔法。

なんだか気恥ずかしくて名前は決まっていないけど、結構強いと思う。

「欲しいと思った情報について、少しでも似通った見聞があったら全てをインプットしてくれる」

…それで見つけた。


もしかしたら、…お母さんを取り戻せるかもしれない。


「そしたら、お父さんは過保護じゃなくなるし私がいる意味もなくなる」

「…A、フロイドは決してユウさん代わりに愛を注いでいるわけでは…」


「…じゃあ、どうして？」

アズールさんの表情が強張ったように見えた。

「…それでね、方法だけど…鏡を使うんだ。

とびっきりの鏡」

「とびっきり…？」


「えぇと、…あぁ、 “ 闇の鏡 ”っていうらしいんだけどアズールさん知ってる？」

アズールさんの頬が引きつった。


「…なんだって…？」

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