6小節目の音 ページ16
gr｢ほんとに………入ってくれる……のか？？｣
『はい………入ると言っています…………だから………その楽譜………返してください………』
早く、早く作曲しないといけないから
ut｢Aちゃんほんとにええんか？！？｣
『はい………楽譜返して………貰えるなら………それで……』
syp｢そんなにその楽譜が大事だったってことっすよね？｣
『その楽譜が………ないと………私は………』
ダメだ、これ以上は
私の過去を知らない人に、私の普通を知らない人にこんなことを言っても意味が無い
『いえ………何でも………ありません………』
私がそう言った瞬間
全員「ほんとにすみませんでした！！！！」
『…………え』
私の前に生徒会メンバー全員が土下座するというシュールな光景
一体どうなっているのか
『えっ………と………』
gr｢こんな手段を使ってしまってすまなかった……！！｣
tn｢ほんっとグルさんがすまんかった……！！｣
os｢追いかけたり待ち伏せしたりしてごめんめぅ！！｣
ht｢勝手に追いかけ回して困らせてごめん！！｣
rb｢何度も何度も放送で呼び出してすまんかった……！！カメラのことも！｣
syp｢休み時間奪うようなことして先輩困らせてすいませんでした！！｣
kn｢うるさく騒いで追っかけてほんますまん！！｣
sha｢お、俺らも楽譜盗んだりしてごめんな！！｣
ut｢勝手に机からとってもうてごめんな！！｣
zm｢追っかけた上にこんなことしてもうてほんますまんかった！！｣
『…………………』
確かに楽譜盗まれたことに関しては本当に怒りたい
けど、ここまで謝られるとそうもいかないもので
『もう………いいん………です………』
全員「えっ」
『確かに………楽譜は………ないと困ります…………でも………私も………あんな態度………とってしまって………申し訳ありませんでした』
全員「(か、可愛い！！)」
『生徒会………入ると言ったからには…………入ります…………仕方が………ないこと………です』
もう言ってしまったものだから、私はその約束、ちゃんと守る
『ただ………皆さんのご存知の通り……私は……コンサートやコンクールで………忙しいです…………お仕事も………そこまで………できません』
『それでも………いいのであれば………引き受けます……』
これから変わるのかな、私の日常
全員「ようこそ、我々生徒会へ」
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作者名：涼風彩 | 作成日時：2019年12月9日 22時
