私だって青春したい3 (ページ49)

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にひゃくさんじゅうろくページ49

そのまま侑先輩とすれ違う

｢侑先輩ってスマホいつも

ズボンのポケットに入れますよね

辞めた方がいいですよ？｣

侑｢は!?返せや｣

｢パスワードをお願いします｣

侑｢言うわけないやん｣

｢そうですか残念です｣

カッカッカッカッ

とフリック音が静かな公園に響く

前に開けてる所を見たので覚えてる

｢ふふっ別に影山君の連絡先

消してもいいんですよ？｣

侑｢は!?なん…｣

｢あぁいつも普通にみんなの前で

打っていたので……4桁くらいなら1度見れば……｣

侑｢おまっ…返せや！｣

｢あら怖い｣

信｢A返したり｣

｢ちょっとからかっただけじゃないですか｣

ポーンと投げると先輩が上手くキャッチする

｢影山くんに連絡しても

信じて貰えないんじゃないでしょうか

烏野のみんなは誰1人

私の居場所を知らないですから

それにAなんて……

よくある名前じゃないですか｣

本当はすぐバレると思う

名前以外に苗字や特徴……烏野に居たことなど

言ってしまえば簡単に……

角｢分かるでしょ普通に｣

｢なんでそんなに……

人のプライベートゾーンに入ってくるんですか！

正直言って迷惑です！……っあ｣

またやってしまった……

”Aさんはもう少し言い方の工夫をしてみましょう”

いつか先生に言われた言葉

信｢あんま聞かんといたって｣

｢すみません｣

一言謝ってその場を去った

家におせちがあるが

信介さんとゲーセンやカラオケ、ネカフェに行った

なんとも正月らしくない過ごし方だ

翌日の部活にみんなで謝られたのは

ちょっとびっくりした

ーー

そして新学期

ヒソヒソ聞こえるのは

私の悪口と信介さんの噂だった