男装隊士は喋らない！【沖田総悟】

14話 タイミング最悪 ページ14

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「とっ、とりあえずAはそっちの部屋に隠れとけ！！」




『う、うん！！！』



とりあえず今入って着替えようとしていた和室に急いで入る。


と同時にリビングの扉が開いた音がした。あ、あっぶねーー！！！！



「よォ旦那。ちょいと匿ってくだせェ」




「な、なんだね君は！人様の家にズケズケと！」



「クソサド！！！何しに来たアルか！！」



「かくかくしかじかで土方さんに追われてんでさァ」




どうせまた仕事サボってるとこ見つかって追いかけられてるだけでしょ。


とりあえず着替えて、総悟が帰るまでここでじっとしていよう。あいにく着替えもここにあるし、普段から割と手ぶらなのであっちに私の荷物はな……………






か！！！刀ああああああああああ！！！！！！！！！


あろう事かあちらに刀を置き去りにしてしまった！



同じ真選組で仲も良ければ誰の刀かなんですぐわかってしまう。



それをふまえて今私がすることは……………着替えよう！


着替えてさえいれば刀がバレても大丈夫だよね。



そういう考えに至ったので、うっすら開けた襖から覗くのをやめて急ぎで着替える。


くそう！チャイナ服脱ぎヅレー！！！




「あ、そういえばさっきまで誰かいたんですかィ？」



げっっっ！！！！！まあ家に入って来てたし、声とか聞かれててもおかしくないか。やばい、さらに早急に着替え無ければ。



着物着るのめんどくさぁい！！！



「旦那、いくら旦那とはいえ誘拐はよくありやせんぜ」



「誘拐じゃねーよ！……っあ！おい！そっちはダメだって！」



「何隠してんでィ。白状しなせェ」




万事屋さんたちがバタバタする音とこちらに向かって歩いてくる音がする。

もしかしてこっちに来てんじゃない！？？やぁあああっべ！！！



「そっちには何も無いアル！！やめるネ！」



「それだと何かあるって言ってるようなもんじゃねーか」



「おおおおおおお沖田さん！！落ち着いてください！！！」



「新八ィー！！お前が落ち着けーー！！！」



何やってんのかわからんけどドンドンギャーギャーやって時間稼いでくれてるし、めっちゃ庇ってくれてるありがとう万事屋さん〜！！！



「一体何隠してるってんでぃ」




そう言った総悟の声はもうすぐそこまで来ていた。
着替え終わり襖の方を振り返ると丁度襖を開けた総悟と目が合った。




「………A？何やってんでぃ、こんなとこで。」




セーーーーーーフ！！！あぶねー！！

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