2話 いざ外へ ページ2
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ドアを開けてみるとそこは人気のない住宅街だった。
辺り一面ボロボロの家がずらりと並び、たまにすれ違う人は今にも死にそうなくらい痩せこけていた。
居心地は抜群に悪かったのでその町だか村だかよく分からない場所から足早に遠ざかっていく。
外のまちってどんなのなんだ??と辺りをキョロキョロとしながら歩いていくと、私のお腹がグゥっとなった。
…まあね、朝何も食べてないからね。でも多分この感覚はずっと食べれてないんだろうな。こんなに歩いたの初めてだし、そろそろ、死ぬ?大丈夫?まだまだ人生謳歌したいよ私は。
何時間か歩き続け、体力も空腹も限界になり思わず人気のない道端に座り込んだ。
もうダメだ。家出して早々だけどもう死ぬわ。ありがとう。そしてさよなら。グッバイマイライフ
もう立ち上がる元気も無くなり、どうするものかとうずくまっていると女の人の綺麗な声が聞こえた。
「こんな所でどうしたの?大丈夫?」
顔を上げると亜麻色の髪の毛の超美人さんがしゃがんでうずくまる私を覗き込んでいた。
「大丈夫?立てる?」
もうダメです。立てないです。もう誰でもいいんで私を助けてくれないですかね。とりあえず、なにか返事を、あわよくば助けてくださいといって、住居だの食べ物だのを恵んでくださいとお願いをしなければ!
(……は………っ………)
声が出ないよおおお何でなの?緊張のし過ぎなの?やばいんだけど!!もうまじやばい!
「もしかして帰る所がないの?」
そうですーーーー!!!さっすが女神!あなたは今日から私のミューズだよ!!!
でもここで激しく行くとドン引かれる可能性があるのでそっと頷いた。
「そうなのね。じゃあうちにくる?」
っしゃあああああああああああ!!!
人生勝ち組だああああぁああああああ!!!!!
こんな美人に拾われるとは家出バンザイ!!!
そして、案内されるがままに付いていき、結構立派な家にたどり着いた。
ほえーーっと、今まで見てきたボロい家と比べているとその家の縁側にちょこんと座る男の子の姿が目に入った。
か、かっこいい!!!
見目の麗しさに、一瞬で初めての恋に落ちてしまった。
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まち(プロフ) - 笛さん» ありがとうございます〜!頑張って更新します! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
まち(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!頑張りましょう〜!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
笛 - めっちゃ面白いです続きが気になります!! (2021年1月20日 15時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
笛 - 早く更新してーーーーーーー (2021年1月20日 1時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
いと - めっちゃ面白いです!私も小説書いてるので、お互い頑張りましょう!! (2021年1月10日 14時) (レス) id: 204f45673b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まち | 作成日時:2019年12月10日 3時