【金カム】愛で満たして【短編集】 (ページ11)

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忠犬ポチ【尾形百之助】ページ11

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上司×尾形

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「俺が怖いか？A。」

「こ、怖くないです。でも初めてだからどうしたらいいかわからなくって…、んｯ」

憧れの上司である尾形さんにご飯に連れて行ってもらった。二人して仕事の愚痴や上司の不満を話しているうちにお酒が入りすぎた。

尾形さんはともかく、私はだいぶ酔いがまわっている。彼の家にお邪魔することになって、寛いでいたら自然と体が熱くなってきた。

それまでのことはよく覚えていない。

革のソファに寝そべった私と馬乗りになる尾形さん。
ああ、すごく悪いことをしてる気分だ。

初めてのキス。尾形さんはすごく上手で、頭がとろけそうだった。

「はじめて？全くそんな風に見えんのだが。」

「 …まだ誰ともシたことないです。」

ネクタイを緩めて、ベルトの金具がカチャカチャと鳴る。
薄暗い部屋の中で尾形さんの顔はハッキリ見える。きっと彼からも私の顔は丸見えだ。

私は恥ずかしさのあまり顔を隠す。

「 A、俺の名前で顔を隠すのはナシだ。いいか？約束だぞ。」

「う、はい。」

「俺色に染められるというわけか、いいな。」

そう言って、口づけを落としながら私の衣類を一枚ずつ脱がせる。

「今日から俺の忠犬だな、A。」

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