５２色 ページ3
＿＿＿
「あ、サック！ おつピコ！」
『さっく…？』
「Aのあだ名だよん」
『そ、そうなんだ…。おつ、ピコ…？』
ぎこちなく返すと一成くんは明るく笑ってくれた。
聞くと、３人で少女漫画について語り合っていたらしい。
「Aさんは少女漫画読みますか？」
『うーん…漫画自体、呼んだことないかな…』
「そうなんスか？ 女の子はみんな読んでいるもんだと思ってたっス」
『小説とか、画集が家にたくさんあったから…』
両親２人とも芸術が好きなところがあったから、難しい本ばかりが本棚に詰まっていたことを思い出す。
小説は難しくて読めなかったけど、お父さんに読み聞かせしてもらうのは凄く楽しかったのを覚えている。
「へえ…だからAさんは頭良さそうに見えるんスかね？」
『…そう、見える？』
「確かに、Aさんは勉強が得意そうですね！ それでもって、ミステリアスな感じもします」
「ミステリアスだけど、笑った顔は花が咲いたみたいに可愛い、みたいなっ♪」
そんな風に思われていたんだ。
ミステリアスというか、たぶん口数が少ないだけだと思うけど…褒められて嫌な気はしない。
『皆も素敵な人たちだから、女の子にも、モテるでしょう…？』
「そう言ってくれるのはAさんだけっスよ…」
「僕なんてまともに話せないし…」
「まあ〜うん、そう上手くは行かないよね…」
…地雷を踏んでしまっただろうか。
途端に肩を落とす３人にどう言葉を掛けたらいいだろう…。
『えっと…』
「あ、いたいた」
ナイスタイミングで紬さんが現れてくれた。
内心ほっとして話を聞くと、稽古場があいたから自主練に使っていいという報告だった。
４人はそのまま稽古をしに行くということで、ボクは彼らと別れることになった。
『ふぅ…』
今日は恋とか愛の話題が多い気がするのは気のせいかな。
なんだか疲れてしまったボクは自室に戻って休むことにした。
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ノア(プロフ) - ミモさん» ああっ！ご指摘ありがとうございますm(_ _)m全力で書かせていただきます！ (2017年6月26日 23時) (
レス) id: f8f287b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 87話の｢僕は師匠を悪者だなんて…｣の師匠が支障になっていますよ〜後日談楽しみにしています。 (2017年6月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 名無しさんさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りで…すみません (2017年6月1日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 61話の枯れるまで泣いた、が狩れるまで泣いたになってますよ！ (2017年6月1日 18時) (レス) id: e4c2591ddb (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 真樹RAINBOWさん» お祝いに応援の言葉ありがとうございます！とても励みになります。夢主ちゃんを好きになっていただけなんて、書き手冥利に尽きます！素敵な言葉ですよね…共感していだただけて嬉しいです！ (2017年5月29日 21時) (レス) id: 77b318de68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2017年5月17日 19時
