1歩ずつ…2

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隼side



俺が風呂から出ると玲於は寝てた

隣に行って手を握る




隼「気付けなくてごめんね…」

龍友「あ、隼！玲於起こして！ご飯やから」

隼「分かった、…玲於、玲於！起きて！」

玲於「。んぅ…ん、、」




玲於は伸びをして薄く目を開けた




隼「玲於、大丈夫？」




俺がそう言うと、ふふっと笑って




玲於「大丈夫だよ…」




弱々しくそう言った

背中を抑えて起き上がらせる




玲於「…いっ、、」

隼「大丈夫？」

玲於「うん…ありがと」

亜嵐「玲於そこでいいよ！はい、夜ご飯」

隼「俺もここで食べる」




ソファーの上で2人並んで食べ始めた



俺が半分くらいまで食べ終わった時、ふと玲於のご飯を見ると


全く減ってなかった


、、やばい……




隼「玲於、…た、食べないの？」




あまり刺激しないように聞いてみると




玲於「はぁっ…ごめっ、、食べたく…なぃ…」

隼「でも、、えっと…これは？味噌汁」

玲於「…ぅ、うん…」




玲於も分かっているのか震えた手で味噌汁のお椀を持った

ゆっくり口まで運び、喉が動いた


…大丈夫そうかな？




隼「おいしい？飲めたね！…じゃあこr」

玲於「う゛ｯ…」




おかずを勧めようとしたら口を抑えて苦しそうな声を出した

吐く、、




隼「玲於！大丈夫だよ…大丈夫だからね？」

玲於「はぁっ…はぁっ…ぅ、はぁっ、」

龍友「どうした？あ、亜嵐くん水持ってきてくれへん？」

亜嵐「うん」




俺の声が聞こえたのかキッチンの方からお父さん達が来た

背中をさするけど出ない


周期性嘔吐はほんとに急にくるらしい

止めるとか止めないとかの問題じゃなく急に戻しちゃうらしくて、怖いって以前玲於が言ってた…




隼「出なそう？」

玲於「はぁっ、はぁっ…ｺｸｯ」

龍友「出ないか、うん大丈夫大丈夫、怖かったな…」

玲於「ぐすっ…はぁっ…うぅ、泣」




小さく震えながら泣き出してしまった玲於


いてもたってもいられなくて俺は抱きしめた

キモイって言われてもいい

けど……兄として…、、

少しでも恐怖や不安から守ってあげたくて……、、




隼「大丈夫、俺がついてる。」

玲於「はぁっ…ぐすっ…おにぃ…ちゃｯ…ぐすっ…」

隼「……ｯ！うん、お兄ちゃんがついてる。大丈夫、」




本当に……

心の限界の時玲於は俺をお兄ちゃんと呼ぶ


いま……言った、、

玲於の心はズタボロなんだね…




俺は玲於を強く抱き締めた…

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