ありがとう5

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龍友side


中に入ると、独特の匂い


あ……、戻してもうたんやって…

しかもファンタの前

大丈夫なんか？




龍友「戻したん？」

涼太「うん、布団のシーツとか替えなきゃかも…」



ファンタの最年少達は固まっとる

慧人なんかちょっと泣きそうやん…




龍友「亜嵐くん、大丈夫か？」

亜嵐「ゲホッ、ゲホッゲホッ、おぇっ…」

看護師「ちょっと戻す量が多いので1回点滴止めますね！」



看護師さんが持っとったガーグルベースンには結構な量の嘔吐物

袋に変えると言って看護師さんが袋を出した



大樹「あ、僕持ちます！」

龍友「ぇ」



大樹が袋を持った



龍友「我慢せんでええよ！」

亜嵐「うっ…ｯ…ｹﾎｯ、ゲボッ…はぁっ…はぁっ…」

裕太「出切ったな…」

龍友「どないしよ…」



そう…

ベットが汚れとる



看護師「シーツ替えますので、白濱さんのこと少し抱いておいて頂けますか？」

メン「あ、僕抱っこしときます」

看護師「はい、ありがとうございます。」



そう言って、抱っこされた亜嵐くん

みんなで抱き上げないと動けない亜嵐くんの体は、ふにゃふにゃやった



亜嵐「ｯく、ｹﾎｯ、ゲホッ、、はぁっ…」

颯太「亜嵐さん…」

隼「それ…貰っちゃうよ！ありがとう！」

大樹「ぁ、うん…」



隼が大樹から袋を受け取って捨てに行った



世界「あらーん…。頑張れ…」

夏輝「キツかったですね…」

大樹「また一緒にEXILEで踊るんでしょ？だから早く元気になってね！」

玲於「…ｯ…」




玲於が息を飲んだのが伝わってきた

GENEメンはみんな同じ気持ちやんな…

僕達にはある明日が…

亜嵐くんは今日で終わりになるかもしれへん




マネ「えっと…久しぶりに会ったのにごめんね、」

勇征「いえ、俺達も帰った方が休めますかね？」

世界「そうだね。亜嵐の負担にならないように帰ろっか」

大樹「うん…。また来るからね、」



最後にファンタのメンバーに手を握られた亜嵐くん

決して握り返すことは無いけど、表情は少し嬉しそうやった



夏喜「…また…会いに来ますね…」

慧人「頑張ってください、、」

颯太「また僕のこと…笑わして下さい…」

世界「じゃ、またな！亜嵐！」



そう言って僕達に一礼してファンタは病室を出て行った



裕太「はぁっ…」

隼「分かってても…キツいよ…」



病室は亜嵐くんの心電図の音と酸素マスクの音しか聞こえなかった

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