希望をもって (ページ28)

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涼太side

やっばい！
めっちゃ遅くなっちゃった！
玲於ごめーん！

ガチャガチャｯ

涼太「おじゃまします！」

玲於「 …涼太くん！お疲れ様！」

涼太「ごめん、仕事伸びちゃった…」

玲於「大丈夫大丈夫！」

涼太「ありがとう！…隼は……寝れてるのか、良かった…。亜嵐くんから色々聞かされて、マジで焦った。……玲於？」

さっきまで微笑んでた玲於が急に悲しい顔になった。

玲於「さっきも発作起きちゃってさ…。めっちゃ苦しんでて……でも変わってやれないし、見てることしか出来ない…ｸﾞｽｯ…。辛いよ。涼太くん…ｸﾞｽｯ」

涼太「玲於、、おいで…。」

ギュッ……

涼太「玲於、みんな思ってることは一緒だよ？みんな変わってやりたいって思ってる。隼が発作とか吐血とかで苦しむのも見たくない…。見てることしか出来ないのも一緒、だからさ……出来ることを精一杯やってあげよ？隼も、俺たちの悲しい顔は見たくないと思うんだ…？だから、笑顔でいつも通りに接してあげてれば、それだけで隼は救われる！元気になれると思う！……ほらっ！笑顔！」

玲於「 ……ｸﾞｽｯ…うん……ｸﾞｽｯ…」

涼太「隼のところ行こう？」

玲於「うん…。涼太くん、ありがとう…」

涼太「いいえ！」

ガラガラ…

隼「…すぅ……すぅ……zzz」

ぐっすり寝れてる。呼吸も安定してるし、

涼太「もう外して平気そうだね、」

玲於「うん、また苦しそうだったら付けようか、」

隼の顔からそっと酸素マスクを外した。

隼「……んぅ………zzz……」

涼太「ふふっ…。守ってあげなきゃね！」

玲於「うん！」

この日を境に隼はまた落ち着きを取り戻していった。