実力試したかっただけなのに…【白膠木簓】 (ページ5)

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気まぐれ3 ページ5

盧笙side

はー…今日はホンマに疲れたわ…

こういう日に限って簓来るやろなぁって思っとったけど、今日は来ぉへんわ。

雪でも降るんやないか？←失礼

そう考えながら、今日やった小テストの採点をしていると、スマホが震え出す。

そこには｢アホ簓｣の見慣れた名前。
これは多分こっちへ来るという電話だろう…

盧｢…でも変やな、いつもならそんまま俺ん所来るやろ？｣

少しザワついた胸の鼓動を抑えながら電話に出る。

盧｢何や、簓またこっち来るんか？｣

開口一番にこのセリフは自分でもどうかと思ったが、まぁ簓だし怒らないだろう←
だが、聞こえてきたのは簓とは似つかわしくない可愛らしい女の子の声。

？『すみません、ぬるめさんのお知り合いの方ですか？』

盧｢！？す、すいません…どなたですか？｣

『私、Aと言います。先程簓さんがラップバトルを仕掛けられてる所に居合わせまして、、相手は私が倒したんですが、ぬるめさん元から体調悪かったみたいで…』

…ぬるめって誰や…名前絶妙に間違っとるやん、、
そう思ったが、簓が体調が悪いと聞いて酷く驚いたし、俺にかけてきた理由も分からない…

盧｢そうなんですか、、な、なんで俺にかけてきはったんですか？｣

『すみません、救急車を呼ぼうとしたんですが、大事にしたくないと頼まれて、電話帳の上にあったあなたにかけさせてもらいました！』

盧｢なるほど…事情は大体把握しました。簓を迎えに行きます。場所どこですか？｣

『××の通りを行って、〇〇のお店の横にある細い路地にいます。後ほど写真も送ります』

盧｢分かりました。すぐ行かせてもらいます｣

俺は最低限の荷物を持って家を飛び出した。

言った通りAさんから簓の携帯を通じて場所の写真、簓の様子が送られて来た。

盧｢(ホンマに顔色悪いな……アイツ…)｣

5分程走っていると、写真で送られてきた場所と同じところに路地があった。

ここを真っ直ぐ行けば…

路地を見ると意外と暗くて細長い。

俺は一気に走って目的地へ向かった。

そこで目にした光景は今でも衝撃的。

生徒たちが｢今1番好きなYouTuberやねん！｣と、楽しそうに見せてくれた、大人気YouTuber“Saki”が、簓の看病をしていたから。