付き合ってるふたり (ページ1)

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早起きは三文の徳ページ1

【青色 side 】

目が覚めたら飛び込んで来た光景に
俺は朝から頬が緩む

珍しく早く起きることが出来た俺は

起きて早々、淳太に手を握られていることに気づいた

…待って、可愛すぎひん？

思わず悶えて叫びたくなったのを堪えた俺を誰か褒めて欲しい

とりあえず深呼吸して気持ちを落ち着かせて

俺は再び淳太の方に目をやった

安心しきったような寝顔

今まで俺が先に淳太より起きるってことがなかったから、めっちゃ新鮮

…てかこれ、

" 恋人の特権 " ってやつやない？
うん、そうやな、絶対

1人で自問自答して

満足した俺はとりあえずスマホに手を伸ばした

＊

黄｢ん…あれ、りゅうせい…？｣

寝起き特有の舌っ足らずな声で俺の名前を呼ぶ淳太

俺は見ていたスマホを置いて
｢おはよう｣と声をかけた

黄｢…はよ、え、もしかして俺寝坊した？｣

俺より起きるのが遅かったからかそう勘違いする淳太に思わず笑ってしまう

なかなか失礼やけど

まぁ、多分誰でも普通そう思うか

青｢ううん、俺が起きんの早かっただけ
なんか目覚めてん｣

黄｢なんやぁ～良かった
それより何で手、握ってんの流星｣

…やっと気づいた

いやぁ、俺がベッドから出ようとしたらずっと淳太が離してくれへんかってんなぁ

そう言ったら

みるみるうちに淳太の顔が赤くなっていった