13 ページ14
.
橙「淳太くん、なんかあった？」
照史に会って興奮した小瀧は
酒を一気に飲んで酔っ払って寝てしまい
そんな小瀧をタクシーに乗せとりあえず家に送り届け
照史と2人、帰路についた時
上の空な俺の様子に
照史が控えめにそう声をかけてきた
黄「…お前
そんな大事なこと、なんで言わんかってん」
橙「ん？なにが？」
黄「とぼけんな
俳優とか…1番その、こういうん、アカンやろ」
ファンもいるわけやし
それに俺、男やし
黄「やからさ、もう好きとかいうんやめて
俺もその…色々事情とかあるし
だから…」
そう言おうとした時
そんな俺の言葉を遮るかのように
照史は俺に、二度目のキスをした
黄「っ、！！なにすんねん！」
人がいない時間帯やけども
こんなところでキスをする照史に驚く
続けて咎め用としたが、照史の顔を見て
その言葉は喉元につっかえた
橙「そんなん関係ない
人が人を好きになるのに、他人は関係ないやん
それよりじゃあ自分、なんで
そんな悲しそうな顔すんの」
照史にそう言われて
慌てて顔を隠すために下を向く
なんで自分でもそんな顔をしてしまったんか分からん
もしかして俺、コイツのこと…
黄「…っ、
怖いねん、俺は
人に拒絶されることが…
見放されことが」
今まで、父さんの言う通りに生きてきた
やからこそ父さんは
俺に厳しい分、期待してることが分かるし
でももし
もし俺が、男が好きってことがバレたら
普通とは違う、って分かったら
父さんにどんな顔をされるのかが、怖くてたまらん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。1番好きだなんて…！嬉しい限りですっ！勉強が忙しくこれからも亀更新になってしまいますが必ず完結させますからそれまでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年12月3日 23時) (
レス) id: 8603964787 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - いつも名無しさんの作品を楽しんで拝見しています。どの作品もどこか切なくて、私の1番好きな書き手さんです。ばど担としては今回のお話は特に更新を楽しみにしてます。お体にはお気をつけて。心より応援しています！ (2022年11月2日 22時) (レス) id: 8207bc3c0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無し
| 作成日時：2022年8月8日 20時
