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地面に倒れこみ、神楽と喜杏はすぐさま起き上がった。
一体誰が。
飛んできた方向を見上げた先には一人の女性が立っていた。
金色の髪が着物と靡き、顔には縦横に伸びた傷跡。
晴太が遅れてその顔を見た途端、身体が震え出す。
「あ、あれは……」
「誰アルか!!!」
彼女だけではなかった。周りの屋根を見渡すと薙刀や苦無を持った女達に包囲されていた。
彼女達は吉原と吉原の掟を犯す者を処刑する自警団“百華”。
その百華を率いる吉原最強の番人。
死神大夫と恐れられるの女の名は＿＿＿＿＿＿＿。
「“月詠”でありんす。
以後よしなに」
再び大量の苦無が降り注ぐ。
新八は晴太を庇い、身を低くした。
神楽が番傘でなんとか凌ぐが、何時までもつか分からない。
「な、なんで僕らが自警団に!!!」
「し、知らねぇよ!!!」
「言ってる場合アルか!!!晴太を早く連れていくネ!!!」
新八と喜杏は道中下駄を脱ぎ捨てる。喜杏は晴太の手を引っ張り走り出した。
「走ってっ!!!」
「う、うん!!!」
懐に忍ばせておいた懐刀を取り出した。何故自警団にこんなにも早く目を付けられていたのか。
まるでずっと尾行されていたかのよう。
神楽が銃口を月詠に向け、放つが銃口を苦無で塞がれた。
少しでも逃げる時間を稼がなければ。
神楽は番傘で月詠の攻撃を防ぐが、道中下駄のせいでバランスを崩してしまう。
その隙を狙い、月詠は晴太に向けて数本の苦無を投げた。
神楽が晴太の名を叫んだ。それに気づいた喜杏達は振り返る。
迫りくる苦無。
まずいっ当たる!!!
新八も喜杏も庇おうと晴太の前に出ようとした瞬間。
苦無が木刀に弾かれ、全て宙を舞った。
「よぉ」
流水紋の着物と銀色の髪が風で靡く。
間一髪、新八達を助けに来てくれたその男こそ。
「ぎ、銀さっ……」
「待たせちまったな」
「「……」」
「あの、銀さん」
「ん、何?」
「いや、あの……本当すみません」
「……おでこ」
しかし振り返った銀時のおでこには一本の苦無がしっかり刺さっていた。
……訂正、一部振り払ってなかった。
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月見ソウ(プロフ) - 萩月さん» 萩月さん、コメントありがとうございます！遅れてしまってすみません。一気に読んでくださったこと、可愛いと感じてもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (1月13日 6時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
萩月(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、不器用ながらも喜杏ちゃんを可愛がる銀さんや甘えたな年頃の喜杏ちゃん等、ニヤケが止まりません！続きを楽しみにしてます。年明け早々色々ありましたが作者さんも無理せず頑張ってください、これからも応援しております。 (1月3日 15時) (レス) id: 18ce4c7edf (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 蛙好きさん» 蛙好きさん、コメントありがとうございます！一気に見てくれたんですか!?嬉しいです、ありがとうございます。一月下旬当たりにここに戻りたいと思ってるので、申し訳ないですがもう少しお待ちください。これからもよろしくお願いします。 (12月26日 16時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
蛙好き(プロフ) - 夜中一気に見ちゃいました、続き楽しみにしています (12月23日 2時) (レス) @page46 id: 7bb3646af7 (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 甚嘉さん» 甚嘉さん、コメントありがとうございます！成長は特に意識して買いてるので感じてもらえて凄く嬉しいです。少し更新速度落ちてますが、頑張ります！よろしくおねがいします。 (9月25日 23時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2023年9月4日 0時
